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洋風トマトしょうが焼き
洋風トマトしょうが焼きですが、私も数々のヤマトへのツッコミをnoteでブッタ斬ってまいりました。
しかし、まだまだ斬っていないガキ共の宇宙戦艦ヤマトに対するツッコミがあったのです。
その一つがこちら。
なんで宇宙には上も下もないのに
上だけ武器がついてるの?
下から攻められたら終わりじゃん。
もうね、ヤマトが上部にしか武装していないのは、その宇宙に上も下もないからに決まっているじゃないですか、何をバカな事言ってるんですか、寝言は寝てから言わなきゃダメじゃないですか。
そもそも論として、同時かつ多方向から敵に攻撃される事など宇宙空間の戦闘では殆どありえません。
光速に近い速度で飛翔する宇宙艦に対し、現在の航行ベクトルから未来位置を予測して前後左右上下から接近する事など不可能に近いでしょう。
当然、追われる側の宇宙艦は常に乱数加減速や進路変更などで未来位置を読まれないようにしている筈なのです。
だからこそドメル将軍の瞬間物質移送機にヤマトは敗れかけたのでしょう。
前後左右上下からではなく2方向くらいであれば計算は単純になるので、接近が可能かもしれません。
例えば真上と真下から接近されたとします。
しかし、その時は艦を90度倒せば双方の目標はショックカノンの射界に入りますから、余裕で撃破が可能でしょう。
宇宙には上下がないので、いくら倒したって問題はありません。
また艦に搭載する武装の資材問題もあった筈です。
ヤマトが銀河の彼方イスカンダルへと旅立つ2199年は地球の宇宙艦隊が全滅するくらいなので資材も枯渇しており、作る事が出来るのはのがショックカノン三連装三基が手一杯だったのでしょう。
そんな中で主兵装である三基の砲塔を、どのように配置すべきか設計の段階で議論があったと予想されます。
ヤマトのような砲塔形式の武装を配置する場合、やはり射角が問題となった事でしょう。
例えば3基の砲塔を上部に2基、下部に1基配置したとします。
この場合、砲の仰角最大50、俯角が5だとすると3基の砲塔が同一目標に対して攻撃可能な範囲は艦の側面から上方5度、下方5度、左右60度ほどの漏斗状となります。
この範囲外に目標を定めようとした場合、上部か下部の砲塔が使えなくなる訳です。
一方、3基の砲塔を全て上部に配置した場合、射界は側面に対し左右同じくして上方50度、下方5度の漏斗状となり、上部下部に砲塔を振り分けるよりも圧倒的に攻撃範囲が広がる事が分かります。
この配置なら仮に複数の艦艇が別方向から接近してきたとした場合でも、宇宙には上下がないので適切に艦を傾ければ対応出来る可能性が高まるでしょう。
これで分かったか、上とか下とかぬかしていた往年のガキ共。
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