グリーンカレー
グリーンカレーですが、おかしいじゃないですか。
だって昨日は火曜日だったじゃないですか。
なんで火曜日にカレーなんですか。
カレーは水曜日に嫁様がヨガでヨガる晩飯の決まり事ではないですか。
これでは今日の晩飯は予測が付かないではないですか。
とりあえず何が来ても動揺しないように心の準備をしていきます。
さて、今回はお酒のお話第3回、いよいよ伊代はまだ58だからの並行複発酵です。
前回、ビールは糖化発酵が終わった後からアルコール発酵させるので単行複発酵と説明しました。
原料である麦芽には糖化酵素が含まれているのでお湯に入れて温めれば勝手にデンプンが糖へと変化します。
原料もアルコール発酵させるまでは麦芽とお湯だけなので説明も簡単です。
しかし米を原料とする日本酒は、そんな簡単にはまいりません。
まず米には糖化酵素なんか含まれていないんです。
ですから米を糖化させるには別の材料が必要になってくる訳です。
それが米麹、正式名称ニホンコウジカビ、学名アスペルギルス・オリゼーなんです。
カビの一種であるアスペルギルス属の菌は、普通ですと人間にとって害になる物質を産出します。
強力なカビ毒として知られる発癌性物質アフラトキシンなどが有名ですね。
ちなみに、私の肺へ巣作りしたカビもアスペルギルス属になります。
しかしこのアスペルギルス・オリゼー君、人体に害となる物質を一切作らないどころか、強力なデンプン糖化能力を持ちつつ人体に有益な物質を数多く生成する世にも珍しいカビなんです。
このような事から日本では国菌として指定されており、元はといえば日本人が古代からコウジカビを育成選別した結果、完全無毒化したという説もある訳です。
そして、このニホンコウジカビを使い米を糖化さていく訳なんですが既に500文字を超えているではないですか、全然終わらないではないですか、というか始まってすらいないではないですか。
今日のアニーまでには終わりませんでした。
【 次回予告 】
回す、回す、回す。
この脳味噌を回すアルコールが、コンビニの棚でまた動きはじめた。
日本酒紙パックが軋み、ストロングのサワーは呻く。
酒が入れば吐く息も変わる。
昨日も、今日も、明日も、酔いに閉ざされて見えない。
だからこそ、切れぬ二日酔いを求めて、褪せぬ酔い醒めの水を信じて求めて。
次回「割水」
変わらぬヨッパライなどいるのか。