金ちゃんヌードル
金ちゃんヌードルですが、本日はクリスマスです。
前日であるクリスマス・イヴにはサンタさんが世界中の子供達にプレゼントを届けるとされています。
現在、地球上に子供は18億人程度いると推定されます。
子供の数を1世帯につき2人と仮定し、世帯間の距離を平均80mとするとサンタさんがプレゼントを届ける距離は合計で7200万kmとなります。
これは実に太陽から地球までの距離、その半分に相当する訳です。
サンタさんがプレゼントを配るのはクリスマスの明けまでというリミットがあるのですが、これは地球の自転方向に合わせて配っていくと明け方には32時間まで制限が増加されます。
それでも7200万kmを32時間で走破するのですから、サンタさんの移動速度は秒速680kmにも達するのです。
これは音速に換算するとマッハ2000にもなります。
人類が作り上げた最も早い乗り物の一つである、スペースシャトルの大気圏再突入速度は秒速7.6kmでした。
しかしサンタさんはその100倍速でトナカイさんと共に世界中を移動する事となるのです。
スペースシャトルの秒速7.6kmという速度では、大気との断熱圧縮効果により表面が1600度という高温になります。
サンタさんの移動速度はその100倍なのですから、どのような事態になるのか想像も出来ません。
超音速による強力な衝撃波も発生するでしょう。
クリスマス・イヴの日、サンタさんは子供達へプレゼントを届ける為に出立します。
そして目標となった家々はサンタさんの超高温により火だるまとなって炎上、それどころか移動ベクトル上にある建造物は強力なソニックブームにより次々粉砕、人の住んでいる地域は廃墟と化すでしょう。
しかし、夜が明けた現在でも人類絶滅という事態になっていない事から、サンタさんは存在しないと結論付けられるのです。
以上、毎年恒例の柳田理科雄先生リスペクトでした。