ニスモフェスティバル 2024
2024年12月1日に富士スピードウェイで開催されたニスモフェスティバル。公式サイトの参加予定車両欄に数台気になった車両があったので、迷いに迷って前日に急遽チケットを買って行ってきました。いろいろ見てきたのでだいぶ長くなってしまいますが書いていこうと思います。
現地入り
ゲートオープンが5:00、コース上のイベントが8:00から開始だったので7:00頃に到着しようと家を出たが、246を下りてからゲートまでの渋滞に引っ掛かり結局8:00頃に到着。しかも停めたことがないP2に案内されたので、イベントエリアまでだいぶ歩きました。
8:00~8:30はニスモブランド車両のオーナーカーパレードラン、8:40~9:10はZ-Challenge エキシビションレースのウォームアップ走行が行われていましたが移動でほぼ見てません..。ニスモフェスティバルってこんなに混むイベントでしたっけ?…..
イベント広場
メインの出展ブースはAパドックに設けられていましたが、イベント広場側には日産公式の物販などがあったので一応見ておこうかなと初めにこちら側に来てみると…
凄い列w
というのも例年同様限定ミニカーが発売されたため、早い人は5:00頃から並んでたみたいで….。去年は予約購入した人も当日受け取るまで結局待たされた等で問題になってましたが、今年も不手際があったらしくいろいろ大変そうですね (他人事)。あと販売直後から山のように転売されてましたが、トミカとかは一人10個までと割と個数制限甘めな印象だったので転売屋買占め対策にもう少し個数を絞ってもいいのかなと思ったり思わなかったり。
物販ブース前には2003年の全日本GT選手権 (JGTC) GT500クラスのシリーズチャンピオンを獲得したザナヴィ ニスモ GT-Rが置いてありました。このマシン、数年前まで動態保存だったのですが部品取りのために今はエンジンレスの状態で、調べたところ最後にニスフェスで走行したのが2009年でした。同じく2003年型のモチュール ピットワーク GT-Rが動態なので今後デモランで走らせる03Rはモチュール1台だけの方向にするんですかね?一応チャンピオンはザナヴィの方なのでこっちを動態にした方が…。
NISMOの復刻パーツを装着したBNR32とRZ34 NISMOのレッスンカー。イベント広場はほぼメーカー直系のブースでしたね。
2019年のスーパーGT GT500クラスに参戦したカルソニック IMPUL GT-R。ウィンドウだけ展示用のスモーク仕様に変わってるのが今年のオートサロンで見たときにも気になったんですが実戦個体です….よね?…..
歴代スカイラインのオーナーズパーキングには3代目のC10から最新のV37がずらり。そして奥にはニスモのトランポとの愛車撮影会参加者のGT-Rが停まってました。個人的にLMリミテッドのチャンピオンブルーがスカイライン系の純正色で一番好きです。
NISSAN ヒストリックカー エキシビションレース
9:20~10:00までは恒例のヒストリックカーエキシビションレースが行われました。
今年は参加車すべてサニーのみのエントリーに。というのも今年のニスモフェスティバルのテーマがNISMO創立40周年ということで、NISMO創立以前のハコスカやS30、ブルーバードなどは今回参戦無しと場内実況で説明がありました。レースは7周のスプリントレースです。
全然関係ないんですが、今回撮った写真を整理している中で走ってたマシンの車名が知りたくて調べようとしたところ入り口で公式のプログラムをもらっていないことに気づいたんですが、なんと数年前から廃止されていたらしいです…..。以前貰えていたプログラムにはエントリーリストとかも載っていたのでデキレバホシカッタ…..。今回のヒストリックカーレースのエントリーリストやリザルトも探したんですが、現状ネットには出ていませんでした。
ちなみに優勝は82号車の青木孝行選手です。
Aパドック
10:10~10:50まではZ-Challenge エキシビションレースがコース上で行われていましたが、この時間はAパドックの出展ブースとピット内を見ることに。
サーキットとストリートを両立できるコンセプトでニスモのパーツ開発などにも使用されているニスモのCRSデモカー。
ニスモのRB26とVR38のコンプリートエンジン。一番上のR4エンジンは2.8L仕様でサイトで調べたら載せ替え600万越え….。まぁメーカー直々のチューンドエンジンなので性能は間違いないにしても恐ろしい….。
2005年にニスモから限定20台 (実際に市販されたのは19台) で発売されたR34 GT-R NISMO Z-tune。当時既にBNR34が生産終了していたので、コンディションの良いV-SPECの中古車がベースになっています。半分ぐらいが海外にて現存しており、国内でイベントなどの公の場で見られるのはこのグローバルオート所有の個体と後述するニスモ所有のプロトタイプぐらいなので、市販バージョンをようやく見られて良かったです。
もう1台、1996年に限定99台 (市販されたのは55台) で販売されたR33 GT-R NISMO 400R。エンジンも専用のRB-X GT2が搭載されて車名の通り400馬力。400Rもニスモ所有のプロタイプがピットにあったので400R、Z-tune共に市販車とプロトタイプが同時に見られるとは。スーパーGTなどで活躍する松田次生選手が所有していることでも有名な車両です。
2019年のスーパーGT GT500クラスに参戦したリアライズコーポレーション ADVAN GT-R。こちらも上のカルソニック同様ウィンドウがスモーク仕様になっています。19Rはモチュール、カルソニック、リアライズがちょくちょく表に出てきますが4台目のNDDPは残っているんですかね?
MINI GTブースにあった松田次生選手のマイカーBNR32。あと残すはケンメリで歴代Rフルコンプとのことですが、次生選手ならいけそうな気もw
このR34、前後にドバイ (間違ってなければ) のナンバー付いてたんですけどまさか現地から持ってきてたり?….
2024年のスーパー耐久 第6戦のST-Xクラスにスポット参戦したHandwork Challenge SPK GT-R。2019年のスーパー耐久 ST-XクラスにTAIROKU RACING GT-R GT3として出走していた2018年式の個体です。
その他一部展示車はこんな感じ。
ウォームアップ走行・サーキットサファリ
11:00~12:00はウォームアップ走行と同時にサーキットサファリと同乗走行がコース上で行われました。
セッション開始30分前にピット内で上の3台の暖気を見てからグランドスタンド側へ移動。
ニスフェスの翌週に台風の影響で延期となったスーパーGTの第5戦が控えておりGT500、GT300クラスの車両は走れない (シーズン中のテスト走行扱いになってしまう) ため現役車はスーパー耐久とGTワールドチャレンジアジア (GTWCA) 参戦マシンが頑張ってました。
グループAのR31とR32。特にこのカルソニック スカイラインは2002年のニスモフェスティバルに向けて復元されて以降今年のフェスティバルまで皆勤賞の超人気マシンです。レプリカと言っても本物のグループAのスペアパーツを使って組み上げられているので、バリバリレーシングスピードで走らせられるコンディションで保存されています。
2008年のスーパーGT GT500クラスのシリーズチャンピオンを獲得したXANAVI NISMO GT-Rと2004年のJGTC GT500クラスのシリーズチャンピオンを獲得したザナヴィ ニスモ Z。この2台もめちゃくちゃ調子良さそうに周回していました。個人的に手前の08Rは当時生で見てみたいと思い、GT本戦には行けなかったもののその年のニスモフェスティバルに行ってまで見たぐらいデビュー時からカッコよかったので、こうして今も走っているところを見られるのは思い出補正もガンガン入ってうれしい限りですw
1995年のルマン24時間耐久レース LMGT1クラスに参戦したニスモ GT-R LM。市販のBCNR33は4WDですがルマン参戦車はFRに変更されています。
1998年のルマン24時間耐久レース LMGT1クラス 総合3位入賞車のニッサン R390 GT1と1992年のデイトナ24時間耐久レース LMクラス 総合優勝車のニッサン R91CP。98年仕様のR390も上のカルソニックスカイライン同様98年のニスモフェスティバルよりほぼ皆勤賞。Cカーも以前はJSPCのR92CPの方が走行機会が多かったものの、直近10年程はこっちのデイトナ車の出番が多くなっています。
2011年のFIA GT1世界選手権においてシリーズチャンピオンを獲得したNissan GT-R GT1。これも2011年のニスモフェスティバル以降毎年展示や走行で常連のマシンです。FIA GT1世界選手権用に開発されたVK56DEエンジンを積んでいて、同じV8でも上のJAF規定時代のGT500のGT-Rよりもこっちの方がうるさかったですw
2021-22シーズンのフォーミュラEに参戦したNissan IM03とNISSAN LEAF NISMO RC-02。リーフはトラブルですぐにピットイン…。
ニスフェスっぽい異種カテゴリー混走シーン。
ピット
12:00~12:30はウェルカムセレモニー、12:40~13:45はピットウォークが行われていたので空いてるうちにピット内のマシンを撮りに行きました。
現役のスーパー耐久、GTWCAマシン。GTWCAも台数が多くて面白そうなのでいつか現地観戦してみたいところです。
今回は展示のみのスーパーGT参戦マシン。
今年からGT3規定のR35に変わってゲイナーがGT300クラスに投入した GAINER TANAX Z。JAF規定ではパイプフレームが主流の中このマシンは市販車のモノコックをベースにしています。やっぱり市販車に近いマシンは何故か親近感湧いて応援したくなりますw
走行枠のヘリテージ車両。GT1のR35、音も相まってめちゃくちゃカッコよかったです。
1991年のスパ・フランコルシャン24時間耐久レース 総合優勝車のゼクセル スカイラインと1999年のJGTC GT500クラスシリーズチャンピオン獲得車のペンズオイル ニスモ GT-R。両車共動態でニスフェスでの走行機会が多い車両ですが今年は展示のみ。
1988~1989年の全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権 (JSPC) に参戦したカルソニック ニッサン R88C。座間のヘリテージコレクションやその他イベントでは基本YHPカラーのR88Cが出てくるので、今回ようやくカルソニックカラーの方を見れました。
ヘリコレにあるレーシングカーもしばらく表に出てきてないな~と思ったらいつの間にか個人へ売却されていたなんてこともしばしあるので….。国内に留まっていればまだ見られるチャンスがあるんですが、確認しているだけでも数台海外に流れていたりもするので。この個体も一瞬嫌な予感がしましたがまだちゃんとヘリコレにあるようで良かった。
ワンメイクレース車両も2台。ヘリテージコレクションもスペースが限られてるので、この辺も普段は表に出てないある意味レア車両?
1992年の世界ラリー選手権 (WRC) 第14戦 ロンバード RACラリーに参戦した日産 パルサー GTI-Rと1985年の全日本ラリー選手権 (JRC) Cクラスのシリーズチャンピオンを獲得した日産 フェアレディZ 300ZX。
パルサーは昨年、Z31はニスモフェスティバル6日前に日産名車再生クラブにてレストアが完了した車両です。Z31は朝のヒストリックカーエキシビションレースのフォーメーションラップ先導で、パルサーは前日のチェック走行日で走行もしています。
今回1番の目当てだった1998年のパイクスピークインターナショナルヒルクライム パイクスピークオープンクラス 優勝車のベストモータースポーツ400R。亀山選手自身が現在も所有しており、塗装もステッカーも当時のままの状態….にしてはめちゃくちゃ綺麗に保管されてますね。
車内にはグループN仕様のロールケージが組まれています。
エンジンはRB-X GT2をベースにREINIKチューンの700馬力越え。
フェンダーもグループAと似た加工法でややワイド化してあります。
気になったのがこのシャシーナンバー。市販の400Rは400R-0××というシリアルナンバーが与えられていますが、パイクスピークマシンの方は400Rではなく普通のBCNR33から始まるシャシナンが書かれているので、400Rベースではあるが市販車とは別に初めから競技専用に製作された箱でシリアルナンバーも与えられていないってことなんですかね?
ちなみに当時のオンボード映像はベストモータースポーツの公式チャンネルに上がってたりします。
ニスモの歴代ロードカー。
ピットビル3階ではレーシングカーのコクピット乗車体験も行っていましたが、次の走行プログラムが近づいていたので軽く写真を撮って移動しました。JTCCのプリメーラカミノは座ってみたかったカモ。
NISMO HERITAGE RUN
13:55~14:55は本日2回目のヘリテージカー走行プログラム、NISMO HERITAGE RUN。てっきり午前のウォームアップみたいにフリー走行形式でいろいろなマシンが見れるものだと思って待機していたところ、実際には1~2台ずつコースインして1周している間にマシンの解説などがされピットイン→次の1~2台という流れだったので、個人的には少し物足りなかった気も…。
最初にコースインしてきたグループA。ヘルメットを見てわかる通り長谷見昌弘選手と星野一義選手ご本人らがデモラン。最高です。
1周だけだったので満足行く写真が少ないのが残念ですが…。
フィナーレ
15:00~15:30は最後のフィーナーレのためにマシンが数台コースへ出ていきました。GT500とGT300マシンも1周だけコースを走っていましたが、まさか走るとは思っていなかったのでずっとピット内にいてこの日唯一のGT走行シーンを見逃しました…。フィナーレでは合わせて今週末GTから引退するロニークインタレッリ選手の引退セレモニーも行われました。
朝の感じを見てると帰りもゲートまで激混みしそうだったので、フィナーレ開始直後に離脱しました。
まとめ
調べたら2015年以来9年ぶりの参加でしたが全体的に楽しめた気がします。ただ昔に比べるとヘリテージ車両の走行機会が減ってしまったのが少し残念、とは言いつつ万が一クラッシュなんかした時のリスクもあるのでちょっと走ってくれるだけでもありがたいです。トヨタも2019年以降年末のTGRFをやらなくなってしまったので、来年あたりに復活してほしいな…。