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Aロマンスなわたしに見えている世界

わたしは、Aロマンス(恋愛感情欠落者)ですが、それ以前に、他者の認識が曖昧です。今、話している相手が誰なのか、ぼんやりとしか認識せずに、話をしたりすることが多いです。勿論、相手の性別なんて気になりません。わたしにとって全ての人は「人間」とカテゴライズされているんです。「男性」とか「女性」とかではなく。

なので。

高校の時に通った塾に、とても親しい先生がいました。趣味も合って、よく話しましたし、話していてとても楽しかったです。でも、ある時、他の先生に、その先生をどう思っているのかと尋ねられました。わたしは答えられなくて困惑しました。どんな答えが適切なのかわからなかったのです。
親しかった先生は、急に話しかけてこなくなり、塾でも会うことがあまりなくなりました。当時のわたしには「???」でした。突然態度を変えられて、不思議でしたし、理解もできなかったのです。

大学でも、サークル仲間に誘われて、よく遊びに行きました。
ドライブだったり、遊園地めぐりだったり、展覧会だったり……。
女性だからと、奢られるのが嫌で、いつも断っていました。自分の使った分は自分が払うのが当たり前、と。断りきれなかった分は、奢られた金額を覚えておいて奢り返したりして。何となくですが、「皆と同等」で居たかったんです。「何かで借りを作る」のが、嫌だったのもあります。

いつだったか、相手が誰かも曖昧なのですが、「好きです」と言われました。わたしは頷いて、「わたしもみんなが好き。だから、ずっとみんな、友達でいられるといいよね」と素で返しました。後から女友達に、「それはひどすぎる」と責められましたが、何がどうひどいのか、わたしには全くわからないのです。そもそも、「今」話している相手が誰なのかを認識できるようになるまで、数年はかかりましたし……。

こんなわたしですが、ハーレムもの、逆ハーレムものが、大嫌いです。広告も見たくないくらい嫌いです。嫌いというより、永遠に理解できない・したくない物体という感じです。(お好きな方はお好きでいいと思います。あくまでわたしは、というお話です)

恋愛感情がない人間の中には、こんな風に世界を見ている人もいる、という一例でした。
あくまで、わたしのケースです。
段々、わたしは、恋愛どころか、他者にそもそも興味が無いのかもしれないと、思えてきました。

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