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番外編:京都大学合格体験記

こんにちは。
もうすぐ年末、受験生は共通テストに向けて最後の追い込みをしていることと思います。

数年前のことになりますが、わたしは1年間の浪人生活での激闘の末、喜ばしくも京都大学農学部食品生物化学科の合格をつかみとることができました!(しかも医学部医学科合格最低点まであと5点!)

受験生への応援の意味もこめて、この記事を書くことにしました。
特に今浪人することを決めたけど、これからどうすればいいのっていう人向けに書いてます。ちなみに、国立理系物理・化学選択者向けです。

わたしの浪人時代の勉強の進め方、生活の仕方を中心に書いているので年末の今、受験生だよっていう人は12月の章くらいから読むといいですよ。基礎シリーズ、完成シリーズというのはわたしが通っていた河合塾の授業における前期・後期みたいなものです。

記事はものすごく長いからちょっとずつ読んでね

※参考書難易度・テスト難易度・大学難易度は、完全に主観です。


浪人時の受験・模試結果

共通テスト模試(偏差値)
第1回 77.0 第2回 74.5 第3回 70.5 プレ共通テ 76.3
全統記述模試(偏差値)
第1回 72.4 第2回 73.9 第3回 72.6
京大オープン(偏差値)
第1回 70.0 第2回 59.9
京大実践(偏差値)
第2回 65.8

共通テスト本番(総合得点900満点)
806
京大入試本番(得点)
国語 51 数学 170 物理 60 化学 60 英語 110前後

現役時3月:予備校を決める

現役時代は、九州大学を志望していましたが残念ながら不合格になってしまいました。受かる気満々で、合格発表の前日は温泉でくつろいでいたのですが、ネットの合格発表には自分の受験番号はありませんでした。めちゃめちゃ泣きました。

親は、「腹を決めて1年間頑張りなさい」と言ってくれたので早速合格発表の次の日には予備校を探すことになりました。候補としてはいくつかありました。

  • 駿台予備学校

  • 河合塾

  • 北九州予備校

で、設備がきれいで広い、交通アクセスがいいという理由ですぐ河合塾に決めましたw
実は設備のきれいさというのは結構重要だと思っています。なぜなら、塾設備がきれいだと気持ちよく自習できるからです。
授業を聞く、というのはもちろん大事なのですが、大学受験に関しては実践演習をこなしてできるようになることが一番重要です。つまり、浪人の成否のカギを握るのは自習です。これは浪人中絶対に忘れないでください

ぜひ3月中に1回は入試問題を解いてみてください。この段階で過去問に関しては全然できなくても全く問題ないです。モチベ上げ、みたいな感じでいいです。それよりは自分の受ける学部学科の配点と合格最低点を見ることが重要。3月に使用・購入した参考書をあげときます。



数学

  • スタート講座数学:難易度★~★★★。河合塾に入塾すると多分もらえるやつ。制限時間がかかれているが、たぶんものすごく厳しかった思い出。

  • 数学Ⅲ標準問題精講:難易度★★~★★★。数学Ⅲ教科書レベルのもう2歩くらい上のレベル。4月以降講習と並行してやると力がつくと思う。

  • ハイレベル数学Ⅰ・A・Ⅱ・Ⅲ:難易度★★★~★★★★。京大レベルか、それに近い難易度感。4月以降講習と並行してやると力がつくと思う。

  • 教科書傍用参考書4step・focuszⅠ・A・Ⅱ・B・Ⅲ:難易度★★。3月にやるのにちょうどいい。高校で理解が甘かった分野の基礎を叩き込んで、4月に備えよう。

  • 京大数学27か年:難易度★★★★。教科別でない本番形式の赤本のために過去5年分くらいは取っておくといい。

英語

  • 単語帳ユメタン0・1:難易度★~★★。大学入試英単語の基礎中の基礎。3月中に必ず完璧にしておこう。

  • 単語帳ユメタン2:難易度★★★。京大入試においての英単語の基礎。3月中には覚え始めよう。最終的には余すことなく完璧にしよう。

  • 単語帳ユメタン3:難易度★★★★。京大入試で安定して合格点を取りたいなら手を出してみるといいかも。完璧にするとだいぶ見たことのない単語が減り、文脈から推測する手間が減る。

  • スタート講座英語:難易度★★。ほとんど記憶にないが、標準的だったと思う。

  • 英作文のトレーニング実践編:難易度★★★。わたしは英熟語帳は買わず、英作文参考書の解説書から英熟語を覚えた。京大では訳しにくい英作文が出題される。英作文系参考書は解説が大事なので必ず読み込もう。

  • 関正生のthe rules 英語長文問題集4:難易度★★★~★★★★。あまり京大入試っぽくない設問も多いが、難易度は高め。講習と並行してやると力がつくと思う。

  • 英文解釈の透視図:難易度★★★★。京大レベルの英文解釈系参考書。京大では英文解釈が多く出題されるため、英文解釈は力を入れていきたい。

  • 英文解釈教室:難易度★★★★★。英文解釈系最高難易度の参考書。本が分厚いうえに、難易度も高く、解説の量も多いため挫折は必至。他教科も仕上がってきて、余裕がある人だけやればよいです。クソムズ

  • 京大英語27か年:難易度★★★★。

  • なにか文法書:わたしは文法が得意だったので買ってませんが、苦手な人はvintageとかを買って問題演習と一緒に復習に励むとよい。

物理

  • 名門の森物理上・下:難易度★★★。京大独特の初見対応力を問う問題の下地になる部分。物理の前期の講習はそこまで難しくないので、難問演習として講義と並行してやると力がつく。

  • 重要問題集物理・アクセス物理:学校で購入したものだったので一応。重問は演習に慣れていないと結構難しい。

  • 京大物理27か年:難易度★★★★。昔の問題は難しい問題設定が多かった記憶。

化学

  • 重要問題集化学・セミナー化学:学校で配られたもの。河合塾の化学は前期から死ぬほど難しいので基礎をきっちり固めておかないとすぐにおいていかれる。3月に重要問題集Aくらいは解けるようになっといた方がいいと思います。

  • 化学の新演習:難易度★★★~★★★★★。東大・京大レベルの大学の入試問題の辞書的な参考書。一からやるのではなく、苦手な分野や伸ばしたい分野に絞って解くのがおすすめ。

  • 化学の新研究:難易度★★★★。受験生の疑問に的確に答えを出してくれる参考書だと思う。河合塾の授業と同じくらい難しめ。

  • 京大化学27か年:難易度★★★★。

国語

  • 大学入試現代文6 国公立大レベル:難易度★★★。現代文でやることがない時は何となくこれをしていた。

  • 古文単語帳古文単語315:難易度★★。とりあえず3月の内にこれをやっとけば間違いない。古文常識とかほかの単語は授業で十分に覚えられる。

  • 京大国語27か年:難易度★★★★。理系でも文系問題まで解いてください。そのほうが学習効果が高いと思います。

社会

理系にはあまりいないと思うのですが、よりにもよって暗記量の多い世界史を選択しましたw
参考までに。

  • 山川世界史教科書:学校で配られるやつ。共通テスト世界史は、流れやつながりを問われることが多くなったので教科書を読み直すのが最適解だと思う。もちろん太字の重要単語は覚える。


3月もゴリゴリ勉強しなきゃ落ちる!みたいなことはないです。実際、4月から勉強を始めた高校の友達も、必死の努力の末東大文Ⅲに受かってました

ただ、英単語・古文単語暗記志望学部の配点の確認学力の維持は必ずしてください。余裕があれば春期講習には出た方がよいかもしれないです。校舎の雰囲気・講師・自習室を把握するためにも。

そして、浪人すりゃ受かるのって話なんですが現実的な話、残念ながらそうではありません。開講当初3列くらいあった京大理系コースの席は2次試験直前には、半分ほどに減っていました。つまり、受かった人数まではわからないですが、半分の受講生は2次試験を受験することすらできなかったということです。

昨年度ギリギリで落ちた人と、現役生がライバルにいることを忘れないでください。

そして3月は今年1年は勉強に捧げるんだという気をもって過ごしてください

4月~7月:基礎シリーズ

基礎シリーズ期の生活

河合塾では4月の頭にノーマルなテキストか、ハイレベルなテキストを使うかを決める学力診断テストがあります。化学以外の教科はよっぽど志望校をあげていないなら余裕で基準点を合格するでしょう。でも、化学は注意。できたと思ってもしっかり見直しをしましょう。ハイレベルテキスト認定の基準点がまあまあ高い。
これは河合塾側の配慮でもあるのです。ハイレベルテキストの方の化学は本当に難しい。初めから難なく予習復習をこなせるという人は冗談抜きで東大理Ⅲに行けるレベルです。

そしてそのあとは、いよいよ授業が開講します。4月の1か月間を使って生活リズムを作るのが大切。例としてわたしの生活の流れを紹介します。

  • 7:00 起床

  • 8:00 家出発

  • 8:30 到着

  • 9:00 授業開始

  • 空きコマは必ず付設の自習室で自習。講義でとったノートを基に解きなおし・理解のし直し。終わったら、持参の参考書で勉強。わからない箇所は講師に質問。要は授業の復習の時間に充てていた。

  • 12:00? 昼飯

  • 18:00~21:00 帰宅 家は誘惑があって勉強できないよーっていう人は自習室に残っててもいいかも。わたしは授業終わったらさっさと帰っていました。

  • 夜飯 マイルールとして20:00までは自由にしてました。音楽聞いたり。

  • ~1:00 夜勉 塾の自習で終わらなかった復習・来週の予習。

  • 平日の勉強時間は講義を除いて5~6時間

  • 土日はゼミや模試がなければ10時間くらい。ひたすら来週の予習。終わったら参考書で勉強

  • 日曜日までには次週の予習をためておくようにしましょう。模試があると予習ができなくて次週に詰みます。

基礎シリーズでも記述模試・マーク模試など模試がありますが、合否にはあまり関係ないので気にしなくてもいいです。ただ、復習は絶対するようにしましょう。予習は時間を計測し、緊張感をもって行うのがおすすめ。本番慣れするのに重要だと思ってます。

友人は同じ京大クラスに一人はいてもよいと思います。
ただ、メリハリをつけてだらだらつるまないように注意。友達とつるみすぎている人たちの姿は自習室にはなかったです。
大人数のグループはやめた方がいいのかなと思います。

彼氏彼女を作るのはあまりお勧めしません。自然に距離が近くなり、勉強の傍ら心地よい関係になるのならよいとは思いますが。高校時代の知り合いで、かなり頭の良かった人は浪人時代にできた彼女に共通テスト前後でフラれ、志望校に落ちてしまいました。

基礎シリーズ期の勉強

数学・英語・国語・物理・化学・世界史を通して、塾で出たテキストの予習、復習とあと模試の解きなおしくらいで、参考書などは全くと言っていいほどやっていなかったです。やる余裕はなかったです特に化学

基礎シリーズはインプット7割アウトプット3割といった感じでやってました。河合塾のテキストの質は本当に高く、偏差値の「壁」を超えるのに最適な問題が多く掲載されているので、他の参考書をでたらめにやるよりはこちらを完璧にする方がいいだろうと思います。

英単語、古文単語、世界史の単語の暗記はいくらやっても損にならないので他の参考書をやるならこれらがおすすめですね。

塾のテキスト・模試類の予習復習ができているのなら、土日にある程度息抜きはオッケーだと思います。わたしは土日の昼によく外食行ってましたよ。

基礎シリーズの注意点

  • 5月はメンタルが病みやすいので注意。開講から1か月もたち、SNSなどで大学で楽しくやっている友人の姿を見て落ち込むことも。自分のペースを崩さないようにしよう。

  • 講師の授業は必ずノートをとって後で復習できるようにしよう。講師の細かい発言もすべて吸収。予習もしないで授業に出て、講師の授業を聞くだけは2浪への第一歩

  • 6月くらいになると「授業斬り浪人生」が現れてくるが、やめたほうがいい。このやり方は人によって激しい成果の差があり、普通に志望校の合格率をあげたいのならやめた方がいいと思う。

  • 睡眠時間を削って授業中に寝てばかりいるのはよくない。

7月~8月:夏休み期

夏休み期の生活

夏休み期の生活も基礎シリーズの土日とほとんど変わりませんでした。この期間は夏期講習と模試以外登校する日はなく、ある程度自由性が出てくると思うのでいつもとは違う場所で勉強してみるといいかもしれません。あまり家に閉じこもってると9月に外に出たくなくなるので、たまには外で勉強しよう。

夏休み期の勉強

全教科とも大きく夏期講習テキスト模試参考書基礎シリーズの復習の4つに分かれます。英単語の暗記は継続して行ってください。

夏期講習テキストは基礎シリーズと同じですね。予習復習が大事

基礎シリーズの復習として、数学・物理は解けなかった問題を再度解きなおし、国語・英語・化学・社会はこれまでの講師の発言をまとめたノートからインプットのし直しを行っていました。

おそらくこの時期から志望校別オープン模試が始まると思います。自分の今のレベルと到達レベルの差を推し量るためのものですので、結果に悲観的になりすぎなくてもよいです。例によって、解説を見て復習することが大事

わたしはこれら3つをやりつつ、3月に購入した参考書を消化する傍ら特定志望校向けの参考書を購入しました。

  • 世界一わかりやすい京大の英語・国語・数学・化学合格講座(黄本):難易度★★★★

物理だけなかったので全レベル問題集物理4(難易度:★★★~★★★★)を使ってました。

さらに、8月の頭に腕試しで一年分だけ本番形式で過去問をやりました。もちろん時間も計測。

夏休みの注意点

  • 少しは息抜きの日を作った方が良いです。配分は10日に1日くらい。わたしはこの日は勉強を一切しなかったです。

  • 基礎シリーズの復習は絶対。完成シリーズについていけなくなります。

  • チューターさんに講習をいっぱいとるように言われるが、自分が予習復習できる範囲の分だけ講習をとるべし

  • 過去問に必ず触れる。これ以降どう勉強すればよいのかの指針となる。

  • 夏休み勉強できないと、その分を取り戻すのは非常に困難です

9月~12月:完成シリーズ~共通テスト対策

完成シリーズの生活

基本的には完成シリーズも基礎シリーズと同じような生活を送っていました。後半は特に、ゼミや模試などが多く入ってきたので復習の時間を少し減らし、その分を予習に充てていました。アウトプット7割、インプット3割のイメージです。

11月にあるオープン模試は本番とある程度相関があるので、これのA判定を第一目標にしていました。

10月、11月は浪人生活の中で最も身体的、精神的に参りやすい時期だと思っています。この時期を乗り越えられたことは今でも自信につながっているので、大きな成長の機会だと思いましょう。

完成シリーズの勉強(共通テスト対策期間まで)

数学は復習というよりも、できるだけいろいろな問題に触れて難問を解く手法を身につけるということを意識していました。完成シリーズのハイレベルテキストは予習シリーズと比べてかなり難しく、わたしは予習の段階で半分正解できるかどうかくらいの正答率でした。京大レベルの受験生でも正答率0%なんじゃないかという問題も出てきます。
正直オーバーワークだと思いますが、難問への耐性をつけておくことは重要です。

京大に受かるための基礎合格力のほかに、本番でのイレギュラーとして②問題の難化問題の傾向の変化の二つがあると考えます。①を身につけるために実践模試演習京都大学への数学(駿台)入試攻略問題集京都大学数学(河合塾)を新しく購入し、使用していました。②対策に完成シリーズのテキストをこなしました。③対策に東大入試詳解25年数学(駿台)を新しく購入し、時間が空いた時にやってました。

英語は基礎シリーズと同じく、講義の復習を中心にやっていました。この段階で単語帳ユメタン2はほぼ完璧になっていたので、ユメタン3と授業で出てきた難単語を覚えるようにしていました。さらに、実践演習を積むため京大入試詳解25年英語(駿台)を新しく購入しやっていました。長文対策はこの時期には授業以外に全くやっていなかったです。

物理は完成シリーズにもなると、演習も講義もそこそこ難しい問題を扱います。他に参考書をやる余裕はあまりないでしょう。間違えた大問に付箋をつけ、解きなおしをしていました。他に、隙をみて3月に購入した京大物理27か年をやっていました。

化学は相変わらずの超難易度です。変わらず予習復習を大事にしていました。予習問題で普通に化学オリンピックの問題を入れてくるほどイカレています。この時期に京大化学27か年をやる暇はありませんでした。また、オープン第二回の化学はアホみたいに難しいです。この時点で理論化学の授業は一応終えているものの、有機化学はそれほどなので有機化学の大問は得点が厳しいです。
本番は60点でしたがオープンは25点しか取れませんでした。(これでも平均点)
オープン後は有機がヤバいと思って、3月に購入した化学の新演習で構造決定の特訓をしていました。

この時期に理科は実践模試演習京都大学への理科(駿台)入試攻略問題集京都大学理科(河合塾)を購入しましたが、時間がなく半分くらいは共通テスト後に後回しとなりました。

国語は基礎シリーズと全く同じく、授業以外の教材はほぼやってなかったです。予習復習のみ。世界史も同じく。国語や世界史は、完成シリーズ末期は理系の全受講生の3割くらいしか授業に来ていなかった気がします。考え方は人それぞれですが、わたしは必ず行くようにしていました。

さいごにこの時期に買った参考書をまとめておきます。

  • 実践模試演習京都大学への数学(駿台):難易度★★★★

  • 入試攻略問題集京都大学数学(河合塾):難易度★★★★

  • 東大入試詳解25年数学(駿台):難易度★★★★★

  • 実践模試演習京都大学への理科(駿台):難易度★★★★★

  • 入試攻略問題集京都大学理科(河合塾):難易度★★★★★

  • 京大入試詳解25年英語(駿台):難易度★★★★

この時期は少しオーバーワーク気味な演習でも、果敢にチャレンジしてみるのがよいと思います。

完成シリーズの注意点

  • 精神的に追い込まれる11月は要注意。変な情報源から〇〇大学はザコみたいな意見に耳を傾けないように。浪人生の受験は個人戦。

  • アウトプットを第一に据えること。問題が解けるようになることが第一目標。

  • 模試の判定はあまり気にし過ぎない。現役時代この時期の判定はAでしたが落ちました。逆にDだった友達は受かってました。

  • 慣れから自己流に走りすぎない。授業を第一に

完成シリーズの勉強(共通テスト対策期間)

12月頭から1月初めまでは自分で共通テスト対策期間と称して、共テ対策:二次対策を1:1くらいでやってました。それまでの共通テスト模試は出たとこ勝負でよいと思います。

二次試験が本流の空手だとしたら、共通テストは競技カラテのようなもので地力以上に、いかにして形式に慣れ時間内に点をもぎ取るかが重要です。少しの時間でも対策がモノを言うと思います。

私の目指す学科は共通テストの割合が比較的大きく、特に社会の配点は等倍の100だったのできっちり世界史をやることにしました。
使っていた参考書は大学入試共通テスト世界史B実践対策問題集

また、化学では知識問題が出題されることもあるのでこちらもしっかり対策。使っていた参考書はマーク式基礎問題集化学

そのほかに、河合塾で1学期から配布されていた共通テストマスタードリルの全復習もやりました。

冬季講習もありましたが京大と名の付くものはすべて取り、共通テスト向けの講座は世界史・国語のみ取りました。共通テスト向け講座はオンラインで授業を受けていました。

1月:突破シリーズ共通テスト

この時期から突破シリーズとして、河合塾ではテスト形式の共通テスト対策が始まりました。二次対策はいったんやめ、共通テストに全力を捧げる二週間を過ごしました。授業とは別に使用していた共通テスト参考書は以下の通り。

  • 大学入学共通テスト実践問題集 物理(代ゼミ)

  • 東進共通テスト実践問題集世界史B

  • 短期攻略入学共通テスト古文

  • 東進共通テスト実践問題集国語現代文

  • 東進共通テスト実践問題集英語リーディング

  • 共通テスト「桃パック」:難易度★★

  • 共通テスト「青パック」:難易度★★~★★★

  • 共通テスト「緑パック」:難易度★★★

  • 30テーマ世界史問題集

  • マーク式基礎問題集化学

  • 大学入試共通テスト世界史B実践対策問題集

配点が高めな教科と苦手な教科ほど教材を多めにしました。30テーマ世界史問題集は文系向けの教材なので難易度が高かった。

共通テスト本番二日間は外部の情報をすべてシャットアウトしてください。休み時間に携帯をみたり、友達と試験の所感を述べあったりしない方が自分のメンタルのためです。

共通テストの次の日は、河合塾生は校舎に集められて自己採点会が行われます。

2月~3月:二次試験本番まで

この時期から現役生も交えた直前講習が始まりました。入試に直結する授業なので当たり前ですが、全部出た方がいいです。予習復習も忘れずに。
英語はある程度完成していたので、特に理系科目に絞って対策をしました。

数学については過去問赤本のほかにいくつか新しい参考書を購入しました。また、Z会から教材を取り寄せました。

  • 京大数学プレミアム:難易度★★★★。昔の問題を中心に過去問が載っている。あまり27か年と問題が被らないので使いやすい。

  • Z会京大数学:難易度★★★★。Z会の京大対策。

  • EXTENSIVE:難易度★★★★★。共通テスト後に販売される河合塾の数学の問題集の中で最高難易度のもの。傾向は東大寄りだが、類題が本番の大問5に出題された。

物理については過去問赤本のほかに積み残しの実践模試演習京都大学への理科(駿台)入試攻略問題集京都大学理科(河合塾)と、これまたZ会から取り寄せた京大対策のための教材を使っていました。
化学も同じですが、習熟度合いに不安があったので新理系の化学問題100選を新しくやっていました。

  • Z会京大物理・化学:難易度★★★★

  • 新理系の化学問題100選:難易度★★★★~★★★★★

英語・現代文はZ会教材のみ。古典は苦手意識があったので他に京大古典プレミアムを購入しました。

  • 京大古典プレミアム:難易度★★★★

  • Z会京大国語・英語:難易度★★★★

そんな感じで、入試本番を迎えました。前日はZ会京大の教材の解きなおし・プレミアムの積み残しを少しやって早めに寝ました。考えられうるパターンの問題はすべてやってきたので、自信をもって受験することができました。

受験後の手ごたえと自己採点にはそれほどギャップもなく、見事合格という形で浪人生活を終えることができました。

受験した大学

明治大学農学部共通テスト利用:〇
気象大学校:〇
京都大学農学部食品生物化学科:〇

東大・京大受験生は次点で早稲田・慶応理工を受ける人もいると思いますが東京に行く必要があるので地方で受けられる気象大学校もおすすめです。難易度は大体東工大と同じくらいだと思います。ただし、受験時期が早いので現役生には難しいかもしれない。

浪人生活を通して

わたしは2022年度現役時代の入試を受けましたが、共通テストの数学・化学が超難化して思ったように点が取れなくて、落ちてしまいました。

この経験から、どんなイレギュラーがあっても合格できるようにと浪人時代は志望校の数段上のレベルを目指して勉強しました。具体的には、京大医学部合格レベルを目指して勉強していました。結果的に医学部合格最低点には届きませんでしたが、それに近しい得点を取ることができ志望学科には余裕で合格することができました。

河合塾時代、ある講師が受験勉強は量が大事だということを強調していました。文系の話ですが、京大の場合勉強時間が1600時間を下回ると受かる可能性は限りなく低いと。現役時代、演習量が圧倒的に足りなかったので納得できる話でした。浪人期の1年で授業を除いてその倍近くの3000時間ほど勉強しました。やはり受験勉強の本質は量だと実感しました。

さいごに

忙しい中、1万字に迫るような長文を読んでくださりありがとうございます。この記事は一元浪人生のやり方ということで参考程度に見てくれると嬉しいです。

受験生の皆さんは志望大学に向けて努力していることと思います。受かるにしても落ちるにしても、勉強したという「経験」は大学に行っても無駄になりません。

陰ながら応援しています!






















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