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無慈悲過ぎるって。手芸店を閉店させるって話


実は未だにショッピングモールの所の手芸店が閉店したことに対しての虚無感は未だに消えていない。


まだ私が小学生の頃、ショッピングモールが新しく作られていた。しかもかつて住んでいた所の近場に藤久系の(トーカイ)手芸店がテナントとして入っていた。
そう、私が機能訓練の一環でハンドメイドにハマっていくきっかけを作ったのもあの藤久系の手芸店である。(結構色々な物に手を出しまくっていたわ)
そこの手芸店に入る度、裁縫セットとか(学校の斡旋のやつ購入してもらえなかったのは嫌だったけど)手作りの資材をあれこれ親に購入してもらったのであった。

あのショッピングモールが系列の直営から外部のリテールマネジメント会社にモールの運営先が変わるまでは普通にものすごく広くて布とか糸も沢山の品揃えがあったし今の所にお引越しをしても作りたい物が出てくるとよく行っていた。


「あゝこんなにもよく行っていた手芸店がここまで小さくなるなんて...」

そう、これが今から6年前。ここの手芸店が閉店される4年前の話と言うことになる。
料亭近くの同じ系列の手芸店に購入予定の物がなくて仕方なくよく行っているこのショッピングモールの所に着いた時にはもう、直営から運営が外部のリテールマネジメント会社が変わってしまったのだ。



そう、見るも無惨な状態になってしまった。




その状態とは新しく靴屋が入ったために元々広かった手芸店の半分近くの面積分まで狭くなったのだ。それだけではなく、CDやDVDが売られていたであろう部分は既にあの靴屋が全部持って行った。(でも、近場にTSUTAYAがあるからそこまででは無さそう。それと駅前にはヨドバシがあるので最悪購入出来ないと言うことはない)


「靴屋が入ったせいで元々ここは手芸店のスペースだったのに品揃えが減った」


これが本当の第一声であろう。手芸愛好家からすれば手芸店が狭くなることは満足に商品を吟味できなくなるから本当に死活問題なのだ。
その事については寧ろここで手芸店を経営していた店長が一番悲しかっただろう。何にせよ元々のスペースを新しく出来た靴屋に半分近く取られてしまったから。

その状態のままで四年近くは何とかやってはいたものの、2022年の新学期を迎えた頃にその手芸店グループの親会社から赤字による閉店を言い渡されて5月の末を迎える事すらなくそのまま閉店してしまった。

閉店した跡地は元々広かった手芸店の半分近く取られた靴屋が売り場を拡張した。そう、元々手芸店の面影すら何も見えずに何事もなかったように。(これが一番許せなかった上に外部のリテールマネジメントの運営会社も未だに許していない)


「手芸店無くなったら今度は何処で資材を購入すれば良いんだヨォ」


これが閉店して早々出た台詞だ。ここの手芸店が無くなったらオリジナル製品の資材は距離的にネットショッピングを使うしかない状態になり、路頭に迷った。(オンラインショップ使って購入すればええと言うてるけどなぁ、布とか糸の色味とか質感はわからんのや。実際の目で見て手で触らんとどういった物なのかも)

一度や二度、ネットで購入したとしても閉店した事実自体は未だに受け入れられないのだ。手芸愛好家と言うものは一番、許せないのが最寄りの手芸店が見た感じなんも問題がないのにいきなり縮小したり閉店される事である。(今や服は作るよりも買う方が安い時代だ。ただ、既製品には無い手作りの魅力自体もあるわけだが)

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