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40代から始めた趣味の話

趣味のない人生

子供の頃から飽きっぽかった私には、これと言った趣味がないまま生きてきました。

「趣味が欲しい」と漠然と思いながら、社会人になってから、手を出したものは数知れず…

マラソンに登山に、ウェアもシューズも買い揃えたけど、長続きせず…

子どももいるし、自分の趣味なんて無理かな〜と半ば新たな趣味を見つける気力もなくすぎていく日々…


パート先で出会ったおばあちゃん

前に住んでいた町で、認知症の方のグループホームでパートとして働いていました。
お昼ご飯を作ったり、お掃除したり、利用者さんとお話ししたり散歩に行ったり、楽しく働かせてもらいながら、空き時間に利用者さんのおばあちゃんとお話ししたり。
介護のスタッフって、クセ強め(ぽっと調べ)の人が多いけど、利用者さんに救われた職場だったな〜としみじみ。

そんな中、空き時間に何気なくスタッフの人が出してきた毛糸。
「何か編める?」そう聞かれて、全力で「何も編めません」と答えたわたし。
利用者さんのおばあちゃんが「どれ…」とスイスイ編んでいく。
「すご!!それどうやってやるのか教えて〜!」

で始まった即席編み物教室。

編み物知識ゼロすぎるわたしにも、面倒がらず、根気よく教えてくれるおばぁちゃんのおかげで、「編み物って楽しい!」初めてそう思うことができたのでした。

そこから子供達が寝た後に、ちまちま編んだり、YouTubeで新しい編み方を覚えたり。

「こんなのができたよー!」と職場に持って行って、編み物の先生であるおばぁちゃんに見せると、「あらーすごい!売り物みたい!忙しいのによくこんなに編めたね!すごいすごい!」となんとまぁ褒めじょうずな先生(笑)

そこからすっかり編み物熱が高まって、子ども達の帽子やマフラーまで作れるようになったのでした。

そのおばぁちゃんのおかげで、趣味は「編み物」なんて答えられるようになったわたし。

40代から始めた趣味の話でした。

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