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シャニマスを始めるなら、まずコミカライズ漫画である「ジムシャニ」を読むべきである理由

どうも、筆者の賀茂茄子です。

24/12/14~15で開催されたアイマスEXPO、皆様いかがでしたでしょうか。私は仕事で行けなかったので、Xにて現地の雰囲気を見て、その後Day1の学マスライブを鑑賞しました。※私元々千奈Pなので。やっぱ伊藤舞音さん別格で上手かったわ。

でまあシャニマスの展示はクセしかなかったのですが、その中で いくはるの短冊がバズったのにびっくりしました。やっぱこの子は、これからのシャニを背負う器なんやなって。

では本題へ。シャニマスに興味を持たれた方の中に

何から手を付けたらいいんや・・・

と迷っている人、結構いるんじゃないかなと私は思っています。本媒体はゲームが2種類に分かれているので、どっちを優先すべきなのか分からないですよね?


でこれは私の個人的な意見ですが、シャニマスを全体的に知りたいと思ったときに、ゲームから入るのは全くもってオススメしません。両方ともクセが強いので・・・。

それよりもコミカライズ漫画である



神漫画

事務的光空記録(略称:ジムシャニ)を読むことを、

強く、強くおススメします。

というかシャニに興味なくても読んで損はしないと思います。コミカライズなのに、次にくるマンガ大賞 2024の12位を取るという、頭のおかしなことをしちゃってるので。


なお本記事は
「1章:ジムシャニが初心者におススメな理由3選(ネタバレ無し)」
「2章:もっと細かくジムシャニの良い所を述べる(ネタバレ有り)」

以上2章でお送りします。では簡単な前置きから参りましょう。

※本ブログは、単行本第2巻までの内容を踏襲します。1章はネタバレを極力抑えますので、よろしくお願いいたします。

コミカライズでノミネートされた漫画だ、面構えが違う


前置き

①シャニマスの簡単な解説

2018年より開始された、アイドルマスターシリーズの1ブランド作品です。現在8グループ、計28人のアイドルが在籍しています。

また本ゲームは非常にクセが強いのですが、そのクセの強さが一部のオタクに刺さっている、という感じです。

私は放クラ、ノクチル、コメティックが好きです


②ジムシャニは、どこで読めるの?

こちら「サンデーうぇぶり」のアプリをダウンロードして頂くと、初回に限り、全話無料で読むことが出来ます。※個人的にはKindleとかで買って読んで頂いたいです。クオリティが高すぎて、無限に読み直せる。

GOOGLE PLAYの方↓

iosの方↓

では本編へどうぞ。


1章:ジムシャニが初心者におススメな理由3選


①まんべんなくアイドルが登場する作りになっている

ジムシャニという略称の通り、本漫画の主人公は「事務所で唯一の事務職員である、七草はづき」になります。


ええ?事務員が主人公?
アイドルにスポットが当たんないんじゃない?


と思われた方も居ると思いますが、そんなことは全くありません

事務員はプロデューサーを除くと、ありとあらゆるアイドルと関わる場面が多い職業です。言い換えると、物語のストーリーに違和感なく絡ませることできる稀有な存在です。


それを端的に表しているのが、第一話のアイドルが領収証を持って、主人公の前に登場する場面です。社会人の方であれば、年末調整とかで事務の方にお世話になることも多いかと思います。

この事務員特有の短時間で会うイベントを入れると、アイドルを1コマだけ登場させても、読者が違和感を抱かないストーリーにすることが出来ます。

これ本当に凄いです。画期的だと私は思いました。

上記3人は第1話でに1コマしか出ていないが、全然違和感がない


また単純に作者のストーリー作成技量が高いため、アイドルを違和感なく、まんべんなく登場させることが出来ています。わかりやすいのはシャニマスの3人ユニットである、アルストロメリアが登場する第3話です。

この話の中心は、双子のお姉さんである「甜花(てんか)」と、その妹である「甘奈(あまな) 」になります。

もう一人の「千雪(ちゆき)」は、上記のストーリーに直接的に関わりません。その代わり冒頭と終盤で、主人公の飲み友達として、ガッツリ漫画で登場します。

いや~、この発想は凄いです。私のような素人だと「どうやって3人を絡ませよう・・・」って所からスタートしてしまうでしょう。それに対してこのストーリー展開ですよ。

話の邪魔をせずユニット全員を紹介するのに、これ以上の技法が存在しただろうか。いやない(反語)。

千雪さんを違和感なく登場させているし、話のつなぎ方も上手い




②話の面白さは本家そのままに、テンポが良く、読みやすい作りになっている


ちょっと変な例えをします。以下の問題を読んで、10秒だけ考えて下さい。


今から水の中に顔を付けて息止めチャレンジに挑戦して頂こうと思います。挑戦できるのは、以下のどちらか1つだけです!

75秒我慢出来たら、和牛のしゃぶしゃぶ肉を5枚プレゼント!

20秒我慢出来たら、和牛のしゃぶしゃぶ肉を2枚プレゼント!

さて、あなたならどっちを選びますか?
※お肉のグレードは、どちらも変わりません。







何を言ってるんや?って思いました?

先ほどの例はですね、シャニマス(enza)ゲームと本漫画を、比喩的に表現したものです。前者がゲーム、後者が本漫画です。では解説を。


そもそもシャニマスは他アイマスブランドと比べて、かなり異色の作品になっています。その理由はいくつか存在しますが、

現代人が普遍的に持つが、解決しづらい心の悩み

をテーマとして、大多数のストーリーが進むことが挙げられます。これ凄く深くて、好きな人には刺さる内容です。


例えば「ちょこ先輩」というアイドルが私の中で最推しなんですが、彼女のテーマの1つに"責任感"があります。

ゲームの中の1ストーリーである「うつくしいあした」とかめっちゃ重いです。お前よくそれで心壊れねえなって感じ。

ですが彼女は真の意味で心が強いので、ストーリーを読んでいくと「智代子・・・お前・・・お前・・・プロのアイドルだよ(泣)。」ってなります。もうめっちゃ良いですよ。

もはや推しというより、尊敬の感情に近い


ですが先ほどの例を思い出してください。上記ストーリーは、75秒の息止めとほぼ同じです。

本家シャニのストーリーは重いくせに、解決までじっっっっっっくり時間をかけるものが結構あります。読んでいると心が苦しくなります。※なんなら解決せずそのままで終わる事もあるし。

いや呼吸困難になるわ!

確かに我慢した分、得られるお肉(これいい・・・!って感覚)は多いんですが、初心者に本家ゲームを勧めることは少なくとも私は出来ません


一方ジムシャニは1話(文量的には2話分)で、基本的にストーリーを一旦完結させてきます。話の持って行き方は本家そのままに、読者が「読むの苦しいな・・・」ってなる前に素早く起承転結の「」まで案内してくれます。

もうね、コミカライズとして完璧ですよ。というかシャニマス運営は、この視点をゲームの方にも取り入れるべきです。コミカライズ終了したら、そのままストーリー作成班に本漫画の作者を加えた方が良いと、私は強く思いますね。

ストーリーの持って行き方が上手すぎる




③作画が見やすい+テーマがわかりやすい=読みやすい

以下の1ページを見て、何か気づくことはありますでしょうか。10秒だけ考えてみて下さい。






色々な意見が出てくると思いますが、「細かい風景(背景)」が少ないと思いませんか?これは本漫画の大きな特徴の1つであり、私が凄いと思った点です。

当然作者は以下のように、背景をきちんと描く事が出来ます。ですがこれを描くのは、基本場面転換を筆頭とした場所の説明をする時だけで、その他はわざと描いていません

当然きれいな背景も描けます

この背景を描かないことで、本漫画で最重要である「ストーリー(セリフ)」「感情の動き」「人の表情」に集中して読むことが出来ます。よって内容はクッソ濃いのに、すげえ読みやすいです。余計な情報が一切入って来ません。


また内容は濃いのですが、主軸となるテーマは1本の太い幹のようになっています。例えば各話を一言で表すなら、以下のようになると思います。私は漫画をそこまで読まないのですが、そんな素人でも分かるような作りになっています。キャラクターの説明も分かりやすいし。

主題がしっかりしているストーリーは、流れるように読むことが出来ます。それが本漫画は抜群に上手いですね。


第1話:本漫画の全体的な紹介
第2話:自己表現の方法
第3話:劣等感との向き合い方
第4話:夢を叶えた者の責務
第5話:慈愛の心
第5.5話:●●●●●●
第6話:●●●●●●●●●
第7話:自身の実力を思い知る
第8話:●●●●●●●●●●、●●●●●●●●

※●の箇所は物語の核心部分になるので、ご自身で読んでお楽しみ下さい。


どっしりと根を張ったようなストーリー




小休止

上記解説文を見て「そんなに良いのか・・・」と少しでも思われた方は、

こんなブログは閉じて今すぐ漫画を読んで下さい

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ここから先はネタバレ全開で、本漫画の良い所を語りたいと思います。








2章:もっと細かくジムシャニの良い所を述べる

①悩んでいる人に対して与える「きっかけ」が上手い

本作品を読んだ時、「精神科の医師」とか「臨床心理士」が監修してる?って思いました。悩んでいる人に対する声掛けとかが完璧ですね。

それを強く感じたのは、以下のシーンにおける、はづきさんの声掛けです。

この言葉を捻りだせるの強すぎる

本シーンは甜花が姉になろうと奮闘するも上手くいかず、妹である甘奈に対して劣等感を抱いている所です。一般人であれば、上手に姉らしく振る舞うにはどうすれば良いかのようなアドバイスするでしょう。

ただしそんな事をしても、彼女の心は晴れません。自分自身の存在を肯定的に捉える気力が失せている事が、根本的な悩みだからです。

だからこそはづきさんの行った、「結果ではなく、行動(努力)を認めてあげる」声掛けが効いています。次のシーンで甘奈にお礼を言えるようになっているのも、この過程を経て甜花の心に余裕が出た結果だと考えられます。

これはコーチングの基本にして奥義のような手法です。作者はスクールカウンセラーとかの心得があるのでしょうかね?


またはづきさんがきっかけを与えるだけでなく、与えられる側なのも、とてもステキな表現だと思います。

完璧超人だと思われているけど、実は1人の人間である。それを美しいストーリーの中で自然に見せてくれるのは、まさにシャニマスですね。

2人の表情の対比も凄くよき



②伏線の貼り方が上手く、次を読みたくなる

私は普段アニメを見ないのですが、PSYCHO-PASS第1期とてつもなく好きです。何か好きって、ストーリーの持って行き方が天才的に上手い点です。


 「大まかな世界観の説明」

⇒「各キャラクターに焦点を当て、ミッションをこなす小ストーリー」

⇒「ミッションをこなす中で徐々に表れる違和感」

⇒「点でしかなかった今までの出来事を繋げた結果・・・」

※以下ネタバレになるので省略


こちら個人的な意見ですが、本漫画はこれを想起させるようなストーリー展開になっていると思います。

特に にちかの動かし方が凄い上手いです。シャニを知らなかったら「この顔を隠しているキャラクターはどうなっていくのだろう・・・」と、毎回ワクワクしながらページを捲るんじゃないかと思われます。

また物語の紹介を1~4話で使って、5話から核心に入っていくのもとても良いですね。シャニを知らなくても、ストーリーをきちんと掴める設計になっていると思います。

こことか、次の話がめっちゃ気になる表現だと思います



③アイドルを知らなくても、自然と人となりを知ることができる

本漫画は、直接的にアイドルの説明をする箇所が良い意味で少ないと感じます。

例えばノクチルのこの場面とか、4人の性格と関係性が一瞬で把握できます↓

セリフと表情の使い分け上手い


この2シーンとか、冬優子のキャラクターを如実に表していると思います。

絵の構図が上手い
かっけえ・・・

ただでさえアイマスブランドは登場人物が多いのに、ここまで自然に人物紹介ができるのは凄いと思います。作者の愛を感じますね。

以上で解説を終わりたいと思います。


終わりに

いやもうほんとに面白いよこの漫画。毎回の更新が楽しみで仕方ない。早く3巻を出してくれ・・・待ちきれないよ。

では次回の記事でお会いしましょう。

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