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mameデリバリーの日
1ヶ月後、今日、何をしていたかなんて覚えていない。
そんな忘れ去られていく日々のために、
毎日、何年、十何年と生きていく。
稀に起こる忘れられないことのために。
何が言いたいかというと、つまり、日常は全然ドラマティックではないし、変わり映えのしない日々の継続である。
人生のステージや立場は違えど、
その人視点からすると、誰だってそうだと思う。
それでも毎日何かしら起きていて
何かしらを感じ、考えている。
の、筈。
それを確かめたくて、(ほぼ)日記を書くことにした。
マメクロゴウチの新作発売日。
昨年うっかり出逢って虜になり、
うっかり買い漁ってしまったため
今年はできるだけ財布の紐は締めておきたい。
でも、チェックはする。
仕事中、多数に開いているタブの中に紛れ込ませて、残像でチェックする。
服垢さんの購買報告と歓喜の声を見て
私も一緒に、なんて美しいんだと共感する。
そして、買うつもりのなかったものが気になってくる。
誰かが持っていて、欲しくなる。
そんなのは愚の骨頂だ。
自分が好きなものはなんだ。
ブレるな……!!
と、言い聞かせても、逡巡祭りである。
始まりは、あるワンピースに惚れたことだった。
女性の身体のラインを、とろけるようなドレープでさらりと拾ったかと思うと、動作や光によって、フォルムや印象を瞬時に変える。
そんな白昼夢のような儚さを孕んでいて、ロマンチックなデザインがクドくなく、東洋人が着て似合う服。
私のささやかな収入では予算は限られるし、同時にまた、気軽に纏える服であってもほしくない。
こればかり着ている、というのが理想。
アレコレ集めたくないはずなのだが
買っちゃったよ。
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カットソーは古着で買うのも微妙だし、ひとつ持ってみてもいいんじゃないって言ってたの、私が。
ラメ糸が織り込まれていて、淡い色がなんとも乙女心をくすぐる。
服を選ぶとき、よほど意識しなければ「洋」テイストになると思うのだけれど、日本人、東洋人のほうが似合う服を着たいなと思う。
私はおしゃれではないし、センスもないが
美しい服を着たいな。