32歳独女が純烈に沼った話①
2024年6月。私は仕事と私生活のストレスが重なり、メンタルはまるでおからのようにモロモロだった。
30年生きてきてわかる。これは結構なモロモロ具合。ここでこのモロモロの状態を放置すると今度はカサカサしてそこから更にイライラに進化して、周りに悪影響を及ぼしてしまう。入社当時は若かった私も今ではチーム内で立派なお局ポジである。己のメンタルケアは己でせねばならぬ。お局からのイビリは後世に引き継いではならぬのだ。
というわけで私は今までやりたかったけど、腰が重くてやらなかったことに手を出してみることにした。
「純烈のコンサートに行く」
純烈って何よ?って方はあんまりいない(と信じたい)が念のためご説明させていただく。
純烈(じゅんれつ)は、日本の4人組男性歌謡コーラス・グループ。メンバーの平均年齢は44.7歳、平均身長は184cm強。要するにデカおじグループだ。
メンバーはもともと戦隊ヒーローだったり某ライダーだったりと、俳優出身が3名。1人だけ芸能演技未経験の東京理科大学(略して東大)中退の元ギャル男だ。(ちなみに最近結婚した。キィーッ‼︎)
で、なぜ純烈なの?という話。私は10年前から刀剣乱舞というアプリゲームをやっている。刀剣乱舞というゲームはとても簡単にいうと、刀剣が擬人化された「刀剣男士」たちが、歴史改変を企む敵「歴史修正主義者」と戦うというストーリー。その実写映画で私の推しキャラである槍・日本号を演じたのが、2023年に純烈に加入した岩永洋昭さん。キャラに相応しい筋肉とタッパで、日本号を見事モノにしていたのがキッカケで、すっかり一目惚れしてしまった。(ちなみに本物の槍の日本号は我が地元である福岡のとある博物館に所蔵されているので割と身近な存在。)
岩永さんが純烈に加入した時から「いつか会いたいなぁ」と思っていたのだが、ついにストレスが天元突破したので、単身コンサートへ乗り込むことに。
純烈といえばスーパー銭湯アイドルでお馴染みかと思うが、今は全国を飛び回っており、年間約300ステージをこなすハイパーフィジカルおじでもある。だもんで、割と地方にも年に1〜2回は来てくれる。ファン層が高齢なので、自分たちがファンのところに赴くというのが彼らのスタイル。
さて、本題に戻ります。私は修羅の国こと福岡県在住。思い立った6月は既に九州での公演はなし。それでも行きたい。今すぐ行きたい。あのキラキラを浴びたい。岩永洋昭さんに会いたい!!!日本号に会いたい!!今すぐに!!!公式スケジュールと睨めっこしてなんとか行けるコンサートはないかと探したところ、海を超えた隣県の山口県で2公演やると!!
しめた!!私はすぐに第2部のチケットを購入。16時開演。ふむふむ。場所はどこかな?やっぱり下関?それとも山口市内?案内をよくみると、
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く、くだまつ…?どこ…?くだまつ…?1ミリも聞いたことない。嫌な予感がする。で、でもコンサートやるくらいだから、そこそこ大きなホールだろうしアクセスが悪いわけ…
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車でくることしか想定してない地図。これすなわち田舎。本物の田舎民にはわかる。これは、やばい。
念のためGoogle先生でも調べてみたところ
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間違いなく隣県ではありますがほぼ広島県寄りでした。だがしかしチケットはもう取ってしまったので仕方ありません。腹をくくりました。
かくして私はほぼ隣の隣の県まで、完全なる思いつきで純烈のコンサートに行くことになりましたとさ。
たった1人で。