石が欲しい
鉱物が好きだ。
人の手によって磨かれた宝石も魅力的だけど原石に圧倒的に惹かれる。
まぁ、原石だって人が探して、掘り出して、販売するために手を加えている点は宝石と変わりないけれど。元は同じ鉱物だ。
今は人工的に作られた宝石も存在する。
だけど鉱物は地球が、いや宇宙が生み出した自然の恵みなのである。
天然のアート!!
ロマンの塊!!!
鉱物は生物に起因する物質が含まれない無機物の一種で地質的な経過を経たものとされている。地球の構成物質として肉眼で見ることのできる貴重なものだ。原子の規則正しい配列によって形づくられた結晶体なので、どの鉱物も科学組成式で表すことができる。
鉱物関係の本はお値段高めだけれど、この本は安価で写真がきれい。学研の図鑑なので専門性は高くないものの、誰が読んでもわかりやすい内容で入門者向け。
一つ一つの鉱物の特性、組成による分類や結晶パターンによるグループ分け、産地ごとの違いなど、知れば知るほど奥が深く、実際に鉱物が見たくなるし欲しくなる。
私はコレクターではないが沸石に分類される石をいくつか持っている。あとは水晶。お金と時間と気持に余裕がある時にミネラルショーと呼ばれる展示即売会に行ったり、ネットショッピングしたりする。
東京には専門店もあるし、年に何回か大小の規模のミネラルショーが開催されている。
近年は地方でもミネラルショーが増えてきた。
鉱物人気を実感したのが昨年。
コロナ禍前はそれほど混んでいる印象はなかった。
昨年は会場までの道路からすでに渋滞気味で早めの時間から駐車場が埋まっていた。
会場に入ってからもどんどん入場者が増え続け、あっという間に前に進みにくいほどになった。
私のような原石目当ての人よりアクセサリー用のルース(裸石)やアクセサリーを買い求める人の方が多いようだ。コロナ禍前よりアクセサリー、ジュエリー店が増えているようにも感じた。
近年、金やプラチナが高騰している。パールも高い。金にしろ鉱物にしろ自然界からの恩恵を受けているものは有限である。高騰の要因は様々あれど限りあるもの、もう安くなることはないだろう。
こんなに高くなるのなら18kのジュエリーをもっと早く買っておけばよかったと思ってしまう。
低価格帯はもはや10kが主流だ。5kも出てきた。むかしはこの価格でもっとボリュームのある18kのジュエリーが買えたと思うと少し悔しい。
金の高騰が関係あるのか、流行なのか、最近は大きめの色石を取り入れたリングが多いように感じる。
それも、以前はあまり見かけなかったルチルクォーツやスモーキークォーツ、ローズクォーツなどの水晶が目につく。もともと宝石としての認知の高いアメジストに比べると安価でもある。
実は私も台は本物でなくてもいいから色石のリングが欲しくなってきている。
ルースと台をそれぞれ購入してオリジナルのリングを作ることにも興味が湧いてきている。
そうなるとミネラルショーに行く目的も変わってくる。
それはそれですごく楽しいことである。
☆鉱物本オススメ☆