見出し画像

「なんか良いことないかな」と呟いてしまう現象

今カフェでぼんやり本を読んでいたんですが、お隣のカップルの女性が「なんか良いことないかな」と彼氏に呟いている。
1分間で少なくとも3回は呟いているじゃないだろうか。(これは私の体感)

これを聞いて
うわ…この呟き、過去毎日のように私言っていたなと思い出す。

と、同時に30代になったわたしは、その口癖を最近言っていないことにも気付く。

なんでだろう?と考え出したら、自分が読んでた本の内容がどうでも良くなってきました。なので今こうしてPCで記事を書き始めたというわけです。

隣のカップルの女性の何気ない呟きで、
わたしの遠い昔の懐かしい思い出があれよあれよと引き出されてきました。

大学時代、授業が終わってから学科の友人と課題をやる会という名のダベリ会を毎日のようにしていました。
そこで私含め20歳そこらの女子がこぞって「なんか良いことないかな〜」とだべる。

(だべるって標準語でしょうか?関西ではダラダラ喋ることをダベるといいます)


当時の私たちにとっての、なんか良いことというのは例えば、

ふっとイケメンが現れ仲良くなれるみたいなミラクルだったり、
バイト先の先輩と連絡先を交換するみたいなこれからの展開が楽しみすぎる話だったり、
そんな色恋沙汰のことを指します。

なんか良いこととをあえて定義するなら、
頑張ってないのに、
自然とポッとワクワクする出会いの種が
降ってくること

という感じです。
自分は頑張らずに棚ぼた的にテンション上がることが起きて欲しいんですよね。

でも大学3回生にもなると、なんか良いことなんて、そうそうないことに薄っすら気づき出します。
なので、みんな惰性的に呟いてみたり、変わり映えのない大学生活の中で良いことに発展しそうな、しょうもない話をひねり出したりし始めます。
これがまさに、女子が毎日飽きずにダベることができる理由だと思います。笑

で、30代1児の母になった私はこの口癖が自然となくなっています。

なぜだろう?

学生時代は常に周りに誰かしらいました。
誰かと関わろうと思ったらすぐに連絡できる人もいるし、学校にいけば嫌でも人と関わります。

でも今現在、産後から多くの時間を一人で過ごしています
(1人というのは自分以外の大人と関わっていないという意味)

人と関わる絶対量が減ったことが、わたしにとって大きな変化になっているんだと思います。

人との関わりを持とうと思ったら、自分から積極的に人がいる場所に出向かわないといけません。
家に閉じこもって育児するという変わり映えのない1日を選択することもできるし、家を出てママたちが集うコミュニティに足を運び刺激のある1日を選択することもできます。
※ちなみに私の産後生活は超閉鎖的でした。ママ友なんて出来なかったし、なんというか、とにかく毎日エネルギー不足って感じ。

こういう生活をしていると、なんか良いことないかな〜と考えたところで、なんか良いことが急に降ってかかる可能性はめっちゃ低い。
一方で学生時代は嫌でも人がいるところに身を置くから、なんか良いことが急に起こることも一応あり得るから期待してしまう。(実際ほっとんどそんなこと起こらないんだけど。笑)

ひとまずここで話をまとめると「なんか良いことないかな」の口癖がなくなった要因は、
ひとりで過ごす時間が増えたことで、超現実的になり、なんか良いことなんて自分が動かない限り起こらない
ということがここ数年で身に染みてきたんだろうと思います。
今の私は、
なんか良いことないかな(自分でがんばれよ)という感じです。

産後のプチ絶望期がバネとなり、今は自力で人生切り開こう精神がメキメキ育っています。
ただ、相変わらずフリーランスとして人と関わりの少ない毎日を送っているので、もう少し人と会うということを人生に取り入れたいと思っている今日この頃です。

パン作りも、子育ても、仕事も。
小さな実験をするように、
自分の暮らしをつくっています。

みなさんと一緒に暮らしを
楽しんでいけたら嬉しいです 。

昨年、米粉おやつとこねない強力粉パンのレシピ本
出版しました📕
 ↓


いいなと思ったら応援しよう!