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子育てコラム(10)『人の類型 ー モンキーセンターで思う』

 これは、私の勝手な仮説です。

「今の子はおとなしくなった」

といわれますが、それでも、ヤンチャな子は昔から一定数いますし、注意力散漫な子、おっとりさん、ひらめきで行動するタイプ、その他、なんだか 昔からずっと 割合が変わらないようにも感じています。

 この割合って、もしかしたら、人類が生き延びるために必要な割合だったのではないか・・・そんな風に思えてきました。

 そういえば、同性愛に関しても、そのような仮説がありますよね。
 同性愛の方々は基本的に子孫を残さないわけですから、普通に考えれば、そういう遺伝子は絶滅してしまいそうなものですが、太古の昔から、その比率は一定なんだとか。
 自分は子孫を残さない代わりに、他の子どもの世話をしたり守ったりする役割を担っていたのではないかという説です。
(個人的に「良い話だなぁ」と思います。同性愛の人たちって優しい人が多いって聞きますが そういう理屈なのかなって思えます)

 そこで、私がちょくちょく足を運ぶようになったのが愛知県犬山市にある、日本モンキーセンターという、サルに特化した動物園。
 隣にモンキーパークという遊園地がありますが、そことは別世界の地味~な施設です。

 そこには、京都大学の霊長類研究所が併設されていて、最先端の研究がなされています。

 ということもあって、私は、それらしい人をつかまえては、ちょくちょく、上の仮説について問うてみるわけですが、

「さ~、どうなんでしょうねぇ。。。そういう研究は聞いたことありません」

っておっしゃいます(^^;)

「人類の形質は、同性愛同様、一定の割合で現われるよう設計されている

という仮説について、どなたか、研究してくれませんかぁ~?

 もし、この仮説が証明されると何が良いのか?

それは、たとえば

代々 家系が 医者という 優秀な家庭に生まれた子供が、たまたま「おっとりさん」タイプだった場合、
 姑から、

「うちは代々、成績はトップでやってきたんざます。〇〇の成績がいまいちなのは、あなたの育て方が悪いんじゃなくて?」

と言われても、

「いえいえ。〇〇には「おっとりさんタイプ」の遺伝子形質が顕れたので、無理はさせないことにします」

って言えますし(恐くて言えませんかね?)。

実際、

「兄弟、同じように育てたつもりなのに、よくもまぁ、こんなに違ったタイプになったもんだ」

ってこと普通にありますよね。

 兄弟の立場によって、微妙に環境が違うのはもちろんですが、それだけの理由にしては性格が違いすぎるって思えるケース、少なくないように思えます。

 これらのことを踏まえてか

「半分は遺伝子、半分は環境」

のように、おっしゃられる専門家もいますが、

「半分・半分って、、、大雑把にも程がありゃ~しませんか?」

って思えます。

 では、どれぐらいの比率か?
 いえ、そういう私もさっぱりわかりませんが、たとえば、同性愛は、太古の昔から人口の7%ほどを維持しているという説があるそうで(どうやって調べたか分かりませんが)、7%という数字の真偽はともかく、比較的小さな割合で、両親の育て方に依らない形質が顕れるって考えてみたくなったわけです。

 そうすると、おとなしめの両親からも、たまに「ヤンチャな遺伝子」をもった子が顕れるでしょうし、代々医者という家庭からも たまに「おっとりさん」の遺伝子を持った子が顕れます。
 
 そして最後に、タブーに近いお話を。

 私が割合 底辺社会を歩いてきたから思うのでしょうか、遺伝子タイプの1つに、「反面教師タイプ」というのが あるような気もしています。

「ああいう風にはなりたくない」

って周囲に想わせてくれるタイプです。

 でも、そういう人が一定数いてくれることは、実は社会に とってもありがたい面もあるという話。

 昔、こんな話を聞きました。

 インドのある村に、いつもホウキで道をはいている レレレのおじさん(知ってますか?)みたいな 人が居たそうです。
その道は埃だらけなので、いくら掃いても意味はない。

地域の人たちは、その おじさんのことを指して、

「ああなったらオシマイだ。お前はあんな風にだけはなるなよ」

と 自分の子供に言って聞かせていたそうです。

 そして、ある日、そのおじさんは、誰にも気にされることもなく、誰にも看取られることなく、道で行き倒れ死んでしまったそうです。

 すると如来様は、天上に上がってきた その おじさんに向かって

「長い間、辛い役割を負わせて悪かったなぁ」

とねぎらいの言葉をかけられ、レレレのおじさんを天上界の高い位に就けたのだそうです。

なんだか、良い話だなぁと思ったので、付け加えさせてもらいました。





 


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