見出し画像

シフトチェンジ

週に1度か2度、お写ん歩で出会う植物たちに秋の気配を感じるようになった。「夏に検査が全部終わったら、成長ホルモン補充療法が始まって、秋には元気になる、また色々できるようになる。秋になったら、美術館に行くんだ。植物園にも、動物園にも行くんだ。おにぎり持って海にも行くんだ」と、秋を心待ちにしていた。のに。だが、しかし。

ドラマチックにも最後の検査で引っかかってしまった。甲状腺に8ミリのがんが見つかってしまった。「甲状腺乳頭がんは、がんと言っても進行がとてもゆっくりで、あまり心配の要らないものです」という説明を受けて少し安心はした。しかし成長ホルモン製剤の禁忌の第一項目にがんが掲げられているので、徹底的に検査をしてもらっていたのだった。薬が使えない。突如現れた、行き止まりの立て札。

検査中にどんどん項目が増えていた「元気が出たらやりたいことリスト」は「元気がないままでもできることリスト」に書き換えなければならなくなった。秋になって元気が出たらやろう、と先延ばしにして溜めてしまった家事の数々。自分で自分に課したお絵描きの課題。英語の本。ヨガの本。編み物の本。文字通り山積みだ。どうする私。

やりたいことがある時は、まずゴールを設定して、日割りにして手帳に書き、前倒し気味にこなす、というやり方が好きだった。更年期以来、体調を崩しがちで色々滞り、スケジュールの見直しが多くなって、筆記具をボールペンからシャープペンに変えた。更年期が明けたら、元気なおばあちゃんになるつもりだった。山歩きなんてしてみたかった。けれど「更年期で体調を崩しがち」ではなく、「難病で体調は崩れっぱなし、良くなる見込みはなし」が確定してしまった今、手帳の使い方は根本から見直すべきだろう。まずはやりたいこと数をギリギリまで減らすところから始めなければ。

…今、つらつらと書き出してみたら、ここに載せるのが憚られるほど項目が上がってしまった。私、結構欲張りだったんだなあ。という訳でまるごと削除。お絵描きの話はそのうち専用のnoteアカウントを作ったら書こうと思う。


とりあえず決めたこと。

・やること数を減らす…項目を書き出して取捨選択
・予備の日を確保…ダウンに備える
・「予定」を立てることは極力避ける…「目標」をゆるめに設定、無理をしない
・「できない」ことを嘆かないようにする…気持ちを落とさないことが大切!!


成長ホルモン分泌不全症の人がなりやすい病気である、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)の数値は初診時から出ていたが、補充療法が始まれば収まると考えられていたので、検査中は治療はなかった。補充ができないことになって、それぞれの薬を1錠ずつ服用することになったのが1カ月前。先日の通院歴で受けた血液検査で数値に改善が見られたので、もう1カ月これでいきましょう、ということになった。

毎日のウォーキングはとても無理、立っていることはもちろん、自力で座っていることも難しいのでヨガも無理。考えて、調べて、先月ついにエアロバイクを購入した。テーブル付き、背もたれ付き、ドリンクホルダーまでついて至れり尽くせり。外出のない日は20〜30分漕ぎ漕ぎすることにしている。これも数値の改善の理由のひとつかと思うと、努力が報われたようで嬉しい。エアロバイクは減らしに減らしてひとつに絞った英語の勉強「リアル英会話」をやりながら漕いでいるので、一石二鳥感にほくほくしながら今のところ続いている。「リアル英会話」を一周したら次は「TEDict」をやるんだ〜(やっぱり欲張り)。




最近のお写ん歩絵

アサガオ
ツユクサ
帰宅後もしくはお出掛け前
ハイビスカス
サルスベリ
ノアサガオ
ヒルガオ


アサガオ、ノアサガオ、ヒルガオ、お花は似ているのに葉っぱの形が違う!つぼみの形も違う!描いていてびっくり、面白〜い。

いいなと思ったら応援しよう!