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強オピオイドについて

癌性疼痛の主役といえば強オピオイド製剤!

現在主に使用されている強オピオイドは
モルヒネ、ヒドロモルフォン、オキシコドン、フェンタニルの4種類。
※どうしても対応できない場合はメサドンを使用する

有効限界が無いのでがんによる痛みや呼吸困難に対して上限無く増量可能。

オピオイドを選択するポイント

①内服可否、②緊急性、③呼吸困難、④薬物相互作用、⑤腎機能障害
の5つの観点から各患者にあった適切な薬を選択する。

①    内服可否:薬を飲むことに負担がある場合は24時間製剤を選択。内服が困難な場合は経口剤以外を選択する。
②    緊急性:少しでも早く痛みを緩和すべき状況(※痛みが激しい、余命が短い等)の場合には注射剤を選択する方が鎮痛効果は早く得られる。
③    呼吸困難:フェンタニルは呼吸困難の緩和についての有効性は十分には示されていない。したがってモルヒネ、ヒドロモルフォン、オキシコドンを選択した方が有利。(ヒドロモルフォン、オキシコドンの呼吸困難に対するエビデンスも少ないがモルヒネと遜色ない印象)
④    薬物相互作用:オキシコドン、フェンタニルはCYP3A4で代謝されるのでCYP3A4阻害作用、誘導作用を有する薬剤を使用している場合はモルヒネやヒドロモルフォンを選択する方がベター。
⑤    腎機能障害:高度腎機能障害時はモルヒネを避ける。最も安全なのはフェンタニル。ヒドロモルフォン、オキシコドンは投与量を調整すれば比較的安全。

参考:がん疼痛緩和の薬がわかる本

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