シールドケーブル選びは沼である

あくまでの個人的見解ですので、ご理解の上ご覧ください。


あるものは削れるけど、ないものは足せない

僕のシールド選びの大前提です。
たぶん最後まで読んでいただければなるほどとなってくださると思います。

シールドケーブルで音は確かに変わる

シールドケーブルによって音は変わります。
これは間違いありません。
ではなぜ変わるのか、そしてどう選べばいいのか、それを僕なりに書いていきたいと思います。

音が変わる要素

音の変化に影響を与える要素として大きく2点あると思っています。

  1. シールドケーブル自体の素材由来の音響特性(静電容量etc)

  2. シールドケーブルの長さ

1に関しては、シンプルにシールドの種類と考えて下さい。
例えば有名どころで「CANARE-GS6」「BELDEN-8412」なんかが定番のものですが、これらの個性といったところです。

一般的な傾向として「静電容量が低いものほど劣化が少なくHi-Fi」な傾向があります。
要はシールドケーブルも電気信号を送る電線であり、抵抗でもあるため、その抵抗としての部分が音を劣化させるということです。

その劣化の仕方にいろんな癖があり、各シールドケーブルの個性となってると思っています。

2に関しては、さっきの抵抗の話の延長です。
短ければ短いほど抵抗が少なくなり劣化が小さい
逆に
長ければ長いほど抵抗が大きくなり劣化が大きい
と言った感じになります。

※分かりやすく抵抗と言ってますが、正確にはコンデンサ的な扱いだと思います。
静電容量はコンデンサなどの導電体で蓄えられる電荷の量を表す量
指します。

結局は好みであり沼

上記のように選ぶ要素はありますが、結局は自分の用途に使いやすくて
気持ち良い演奏ができて、トラブルが無ければいいわけです。

もちろん好きなアーティストと一緒でもいいわけですし。
こだわりたい人はいわゆる「ハイエンド」なブランド志向で選んでもいいです。

通説としてですが、
ギター用途ですとハイファイ過ぎても埋もれるとか、
逆に少しローファイな方が相対的にミドルが出てきて抜けて聞こえるとか、
ベース用途だとハイ落ちしてくれた方が相対的に太く聞こえるとか、
このように所説あります。

人それぞれ正解がないっていうのが本音です、故に沼になります。

最後に僕の選び方、おすすめ

基本的に音作りの一つの要素として考えています。
ギターでもベースでも変わりません。
できるだけ楽器から出てくる音を変えないように、いわゆるハイファイ寄りなものを必要な長さ分だけ使います。
楽器から出て来てさえいれば後でEQで削れます。
でもないものをEQで無理にブーストするとノイズが増えてしまうんです。
なので、後から加工(音作り)する上で自分の楽器の出せる音をしっかり出してくれるものを選んでいます。

具体的には
・GeorgeLs(低静電容量で有名でした、廃盤)
・Mogami 3368 
・Mogami 2534(マイクケーブルですがこちらも低静電容量)
このあたりがおすすめでしょうか。

ですが正直なところ他の要素の方が影響が大きいので、
無難に定番なCANAREで必要十分とも思っているのは内緒です。

ほかにも
「これいいよ!」とか
「こんな考えでこうしてる」とか
なにかあればぜひコメントしていただければと思います。

今回は以上です。

いいなと思ったら応援しよう!