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kintone認定エキスパートで日本一になって学んだこと

2月に突入して、いよいよkintone認定エキスパート試験の時期に入ってきました。



kintone認定エキスパート資格は、年に2度のチャンスがあり、2月と8月に挑戦できます。資格にはカイゼンマネジメントエキスパート、システムデザインエキスパートの2種類があります。


カイゼンマネジメントエキスパート試験はこれまで5回(2024年2月時点)開催され、全てにチャレンジしてきました。
まちがいなく、僕が日本で最も多くカイゼンマネジメントエキスパート試験に臨んだ人物でしょう(笑)。
5回目のチャレンジでついに合格する事ができました。

その戦績がこちら

この試験には、「小論文(🟦青線)」「実績登録(🟥赤線)」の2種類の試験問題があります。それぞれ「70点(🟩緑線)」超えて合格です。

この5回を受験をして見えてきた事。
それは、自分のコミュニケーション能力が低いということ。

ポッドキャストでおしゃべりしたり、LTや、ワークショップのファシリテーションを務めることも多いので、意外に思う方もいるかもしれません。
僕自身も5回目で合格できたらから、自分の弱点を認められた気がします。

コミュニケーション能力の部分をもう少し付け加えると
飯塚を知らない人に、文章だけでものごとを伝える力が低いのだと思います。


あらためて、こちらのグラフを見てください

4回目の試験で順調だった実績登録(赤線)のスコアが大きく落ちています。
実績登録は実際に携わったプロジェクトの内容を登録するもので、1000文字を丸暗記していれば、毎回同スコアになる(はず)です。

それが、4回目で大きくスコアが落ちました。

試験会場で、同じことを登録しているつもりでも、省略してしまったり、パソコンの操作ミスで消してしまった。。。なども考えられなくもないですが、その可能性は小さいと思います。

となると、何かしらの合格基準に変化が出たと推測できます。
基準がより明確になったという事かもしれません。


正直、対策が思い浮かばなかったので、kintoneコミュニティの数人に助けを求めました。

何をしたかというと、実績登録000文字を、見てもらい、コメントをもらう事をしました。

最初に助けの手を差し伸べてくれたのが、kintoneエバンジェリスト仲間でもある。 なかじさんでした。
超感謝しております!!

って事で、飯塚のイケていない実績登録が、なかじさんによって、イケてる実績登録に変わっていく様子をお楽しみください。
※プロジェクトの内容などは少しアレンジして掲載します。


テーマは「目的設定」

【小問1】選択したテーマに対してあなたが実際に携わった最近のプロジェクト内容を、400字程度で記述しなさい。
なお、kintoneを利用したプロジェクトについて記述すること。


🟥小問1(飯塚作成)

私が今回私が関わったのは、教育系ベンチャーA社の研修管理業務改善プロジェクトである。A社はビジネスマンを中心とした学習意識の高い顧客向けに自社製の研修キットによる、テストとアドバイス提供をビジネスとしている。
A社はこのこれまでのテスト結果ノウハウをもとに、新規事業として人材派遣ベンダーへのアドバイスや、研修センターづくりに着手しようとしている。
今回のテーマである「研修管理業務」は、顧客やA社部門の依頼に対して迅速にキット発送する事、返送されたテスト分析の進捗を管理する事。分析終了後はアドバイザーから研修結果レポートをアドバイスさせる事である。
A社は創設5年、社員5名のベンチャーであるが、今まで、この業務を創業時から所属しているNさんが責任者として1人で担っていた。Nさんも新規事業のキーマンとして参画する事となっている。


🟨小問1(なかじさんアレンジ)

(状況説明) 120字
教育系ベンチャー(創設5年・社員5名)の「研修管理業務」の改善に携わった。研修管理業務は、ビジネスマンなどの主要顧客や社内部門の依頼に対し迅速にキットの発送、返送されたキットの研修進捗の管理。分析レポートのアドバイス提供で構成されている。

(課題定義) 116字
今回、過去の研修結果やノウハウをもとに、新規事業として人材派遣ベンダーへのアドバイスや、自社製品の開発に着手しようとしている。研修管理業務は研修責任者が1人で担っており属人化が発生していた。彼も新規事業立ち上げのキーマンとして参画する。

(対策実績) 122字
研修管理業務の構成要素と業務の流れを聞き取り、それぞれの目的を明確にした。そこから業務の付加価値がどこにあるかを洗い出し、新規事業の目的設定のすり合わせを行ってからアプリ作成に着手することで、属人化も解消されチームで業務に関われるようになった。

🟨なかじさんコメント
中島的には400字≒3ツイートで状況説明・課題定義・対策実績 でまとめる感じにすると思います

文字数削減系
 B社が出てくるわけではないのでA社という記載は不要
 テーマ選択は済んでいるので関わる文言を削減
 付加価値≒強み部分は残す、ただし強みに注力し説明文言は削減

課題感やどう解決したのか?の説明を増やしたほうが良さそう
小問2が主張、小問3が根拠なので、プロジェクトの顛末まではここで説明する必要があると思います
事例的にサインポスト1-05、1-07,1-08、1-09あたりが絡められそう



【小問2】小問1に記載した内容からの学びを踏まえて、選択したテーマに対するあなたの考えを200字程度で記述しなさい。

🟥小問2(飯塚作成)
業務改善プロジェクトを成功させるには、目的を明確に設定する事、チームで業務改善をする事が大事である。業務改善は1人で行えるものではない。業務担当者だけでなく、関係部署の協力、IT部門、時には社外の協力者や途中参画のメンバーに協力を仰ぐ事になる。その時に、明確にこの改善プロジェクトの目的や目指すべきゴールを伝え得られ、1つのチームとなって、業務改善に向かう事が大事であり、成功の秘訣となる。

🟨小問2(なかじさんアレンジ)
(中島構想)189字
業務改善に際し、現状とあるべき姿・目的を、チームの共通認識とすることで、都度発生する関係部署への協力を得る際に円滑に進めることができる。今回においては、研修管理業務を責任者1人で担っていたため、チームメンバーが業務内容を把握できていなかった。そこでチームで多角的な分析を行い、目的を定めて業務やアプリを構築することにより、関わるメンバーが自分ごととして業務に関われるようになった

🟨なかじさんアドバイス
「上記プロジェクトの内容からの学び」ではなく一般論になっている感じなので「上記プロジェクトならでは」のエピソードが入っていてほしいです。サインポスト的(1-08 現場とIT部門のチーム)な内容も入っているので、今回プロジェクトでは、どのように目的設定・チームで取り組んでいったのか?が入っていたほうが良いです。またこれまでの業務に対して、新規事業を行う事例なので、1-05業務の付加価値とも絡められますね。

【小問3】なぜ小問2のように考えたのか、その根拠を400字程度で記述しなさい。

🟥小問3(飯塚作成)
目的を明確する理由は、3つあげられる。
①プロジェクトが進むと目的は忘れられていく。
②多くの関係者の協力と理解が必要。
③全体最適を目指す。の3つである。
①については、プロジェクトが進むにつれ、日々の業務に忙殺されたり、目的と手段がすり替わったりとなりやすい。その時に、常に、このプロジェクトの目的は?と立ち戻る事が大事である。②については、協力者に主体的に活動をしてもらうためにも、目的を明確にする必要がある。場合によっては、現在の業務方法を大きく変えてもらう事もある。その場合にも、目的を共感してもらう事で、変更の理解も進むと考えている。③については、業務全体の中で、どこの課題が解消されれば、業務が改善し、全社ビジネスに良い影響が与えられるかのイメージを一致させる事が大事である。A社においてもNさん1人への負荷集中という課題に対して、関係者全員の協力と理解を得て業務改善する事ができた。

🟨小問3(なかじさんアレンジ)
目的を明確にする根拠は3つ挙げられる。

①プロジェクト進行中の判断基準にできる
業務改善を進める際に、複数の対策案からどれを選ぶか?アプリ実装の細かな手段をどうするか?など迷いが生じることがあった。その際に目的設定があるとチームでの判断基準となり、本来の道筋にスムーズに立ち戻ることができた
(124字 1-07 システム化のコンセプト)

②多くの関係者の協力と理解を得られる
関係者と目的を共通認識としておくことで、チームで検討していないタイミングでも、業務を自分ごととして考えられるようになったり、途中からチームに合流する際にも目的を共有することで取り組みへの理解を早める効果があった
(123字 1-08 現場とIT部門のチーム)

③全体最適を目指せる
担当者の属人化だけの問題にとどめずに、全社ビジネスとしての強みや課題を踏まえた目的に落とし込むことによって、業務全体の中でどこの課題が解消されれば良い影響が与えられるかのイメージを一致させる事に繋がった
(111字 1-05 業務の付加価値、1-10 根本原因の追求)

🟨なかじさんアドバイス
考え方は400字≒3ツイートと考えました。その意味でも「理由を3つ」はボリュームとしてちょうどよいと思います。
サインポストの考え方を入れた、プチkintonehiveとして捉えるとイメージがしやすいかなと思います。


いかがでしょうか!?

なかじさんアレンジが評価B以上の文章、飯塚作成は評価C以下と見ると分かりやすいかなと思います。

自分が作った文章は、プロジェクトの特徴が含まれていなかったり、kintone開発につながる記述がとても薄かったなと反省。。。

この結果、無事に、、、ついに!合格する事ができました。
面白いのは、実績登録を見直したことで、小論文側のスコアも上がった点です。小論文の回答についても、視点が深掘りできたのがポイントだったと思います。


冒頭書いた、コミュニケーション力、文章だけで伝える力についてですが、必要なスキルである事は間違いないです。

が、僕があまり困らずに生きてきているのも確かです。

なぜなら、

一人でやらないから(笑)



「一人だけで悩み文章を書き切って伝える」という事がないので困って無いのだと思います。

その点、試験の環境というのは、特殊な環境である事は確かです。
この数時間は一人で対応しないといけない。

なので、試験直前までは、色んな人に、甘え、助けてもらい
一人でも合格者が増えてもらえたらと思います。

そして、こちらでお話してください!


ではでは。

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