フォトグラファーに機材聞きまくって、カメラデビューした2020(1)
ゆく年くる年、2020年は僕にとってカメラ元年だった。
というのも、春から始めた仕事が広報の仕事であったことに加え、職場のカメラもたいしたものでもなかったのと、ゆったりと続けていたバンドも、この状況下での練習を諦め他の趣味を始めたかったのも相まって(あと定額給付金も!)ええい、カメラ買ってしまえとポチッとしてしまったのがはじまり。
一眼レフとミラーレスの違いもわからず、はたまたISOってなに?シャッタースピードとは?と頭に疑問符ばかりで質問にすらならない状態だった4月。
とにかく自分のまわりの好きなフォトグラファーに聞きまくり、彼らに共通する機材やオススメをそろえていけば間違いないのではと思った。(あとできれば定額給付金からちょっと足が出るくらいまでで、という注文をつけてしまった。)
以下は2020年の5~6月くらいでの基準・参考と思ってください。
★1人目:まきちゃん
彼の人柄を思わせるようなタッチと、たしかにそこにあるものへの愛を写しているのが好きなので。高校からの友人で、大学時代はカメラにご執心。何台かボディも乗り換えていたのもあって聞くにはうってつけかなとおもった。てか、写真の感じと人って結びつきやすいもんやな。とも彼で思った。
【まきちゃん使用機材】
・Fujifilm X-Pro1+ペンタックスのオールドレンズ
彼の写真を見ていくとなるほど、富士フイルムの感じすきかもなと思った。自分が成人式の折、父に富士フイルムのデジカメを買ってもらったのもあって、色合いにはなれているのもある。(ちなみに買ってもらったのはX-Q1で、ポケットに入るくらいの携行性も相まって欧州でバックパッカーをしていたときは防犯の都合携帯を人前で出したくなかったので専らこれで撮ってたなー。そんな頃の話も今後したいなと思いつつ、脱線はここまでで止めます)
【まきちゃんの選ぶオススメ機材(定額給付金くらいの値段で)】
・Fujifilm X-Pro2(中古)+オールドレンズ(35~55mmくらいでF値の低いもの)
なるほど、ゴツゴツしたザ・一眼って感じのがあまり好きになれなさそうだった自分にとってはX-Proシリーズはかなりストライクなデザインだった。し、フィルムシミュレーションっていうのも編集に手を出すまでに飽きそうだなという自分には手元でいろいろといじれる方が向いてるだろうなと思った。
色々知った(買った)うえで考えてみても、このサジェストは正しいと思う。露出オーバーめ、フィルムライクなテイストで玉ボケの出ている(いわゆる映える)写真を撮るなら、これらで編集無し一発でOKだろう。と思うのですがいかがでしょうか。
今の僕が同じような質問されたら、上記の回答をすると思う。
値段を落とすならば、まきちゃんの機材でも十分良いかも。
★2人目:Toddy
直接彼の人柄を知る以前から、感性の豊かさと確かな技術で撮る写真は好きだった。むしろ、キャラクターを知ってからより興味深い写真家になっていったのだが。アメリカでの留学中に現地のカルチャーにもまれながら武者修行、フィルム/デジタルを問わず、彼の色になる写真の不思議さに惹かれていた。なんとなく緑がかった雰囲気がとても好き(僕の好きな曲からとって、Green-tinted Sixties Mindというべきかも)。
モットーは「写真は祈りであり救い」。
【Toddy使用機材】
・SONY α7Ⅱ/ Leica M3+Leitz Summicron 50mm F2
ライカってライカなんだなあ。彼は説得力のある写真家だと思ってる。あんな筋骨隆々とした人が撮るとなぜこうも芯がありながらも柔らかいのか不思議だ。例えるならば大きな山猫の筋肉がしなやかで、かつ強いような感じともいえるのかも。あと「ライカ使うと言い訳できないから」っていう彼の言葉も野武士な感じがあって格好いいかもね。
【Toddyの選ぶオススメ機材(定額給付金くらいの値段で)】
・SONY α7Ⅱ(中古)+オールドレンズ
・Fujifilm X-Pro2(中古)+オールドレンズ
当時のToddyのコメント
(富士フイルムが良いなと思っていると伝えたのち)
「もはや言い訳できないようにX-Pro3でシステム組んだほうがいいんじゃない?」
「ぜひ、X-Pro3のフィルムカメラ感で経験を積んでいってほしい」
「いい機材買っておくと、次乗り換えるときに損がないよ」
なーーーーーーるほどねえ。X-Pro3ってのが最新機種であるのね。
ひゃー、20万や、こりゃあかんわ。
となったのだけども、めちゃくちゃルックスいいとも思った。
背面なんてデジタルじゃないみたいで人と被らないだろなとか。
ファインダーをのぞいて撮りたいとも思ってたしね。あーでも20万か。
この時点でX-Pro2に値段と機能の面でほぼ心を決めながら保留。
★3人目:善ちゃん
彼はフォトグラファーではなく怪魚ハンターなので、釣果の記録としていいカメラで残しておきたいという明確な目的があるのだけども、世界各国の鮮やかな魚たちや海の色を眺めていると鮮やかに素敵だなと思ってる。何より釣行のお供のひとつとして連れ回す感じも良いなと思った。
【使用機材】
・Fujifilm X-T2+XF 18-55mm F2.8-4.0
なるほどねえーーーここにきてもまた富士フイルムか。善ちゃんは繰り返し富士ブルーの良さを語ってた。空の青、海の青、魚の青、まったく色かぶりすることなく、各々美しく一枚の写真内で共存していることが気に入っているとのこと。レンズも手ぶれ補正がついてるので揺れる船上でもブレずに撮ることができるみたい。手元から海上まで無理なく写せる実用的で、かつコストパフォーマンスの高い純正レンズも気に入っているみたい。
【善ちゃんの選ぶオススメ機材】
・Fujifilm X-T4+XF 18-55mm F2.8-4.0
富士フイルムの最新機種で、ボディ内の手ぶれ補正機能とレンズ内の補正機能で絶対にブレないし、動画撮影もバリアングルかつ4Kで撮れるので予算が許せば間違いない組み合わせとのこと。確かに善ちゃんらしいチョイスだ。
今思い返すと、この選択肢が今の仕事する上ではベストだったかも。
でも、ブツとしてはX-Proシリーズのがかっこいいと思うんよなあ。
★4人目:Danny
Toddyの師匠であり、僕の知識で書くと失礼になってしまうと思うのであまり書けないのだけども、Dannyの写真はとにかく気持ちがいい。ズバッと、その瞬間を日本刀で切った断面のように鮮やかに感じる。(という意図じゃなかったらすみません。でもDannyなら豪快に笑ってくれるかも。)
Dannyが写真展を開催することになり、僕らROS SANTOSHもそのイベントに乗っからせてもらう形でミーティングを重ねていく中で、カメラを購入したいと思っている旨を伝えてたのもあったので
「カメラ見に行くの付き合ってくれません?」とついお願いしてしまった。
ここまで来たらもう買うだけ、チョンと背中押してもらうだけだよね。
ビックカメラに向かい、X-Pro3を手に取る私
ファインダーを覗いて、Dannyに向けてシャッターを切る。
これはかっこいいわ、、、
迷うのが値段なら後悔するから買ったほうがいいなと直感で思った。
あとは、レンズをどうするかなあと相談すると、
・写真始めるなら単焦点でしっかり練習したほうがいいこと
・人の目がグッと集中したときくらいの目線の35mmレンズがおすすめなこと
・X-ProはAPS-Cなので、フルサイズ換算で35mmとなる23mmがいいこと
・オールドレンズもいいがやはり純正で始めるべきでは?
とアドバイスをいただき、一晩寝かそうと思って帰ったその日に、状態がよく手頃な値段のX-Pro3が中古で出ていたので買ってしまった。(純正のグリップがついて約17万円の美品だったので)レンズは新品でも中古でもそこまで変わらなかったので新品のXF23mm F2を買ってしまった。
悩むだけ悩んだので買うのは早かったなあ。
1ヶ月近く悩んで、6/21に購入。
そっからまた機材がどんどん増えていくのだけども、それは次の回で。
機材を買ったことで仕事の幅も広がり、人との繋がりも増えた。
いい機材使うと、言い訳できないからね。
というToddyの言葉がじんわりとわかってきた年末。
色々とわがままを聞いてくださったみなさまありがとうございました。
そしてBIG THANKS, DANNY!!
(その後7月の写真展で、Dannyのポートレートを撮りました)