ロマン・ロラン『ヴェズレー日記』：　私が死んだとの報が入った［1943］

1943年10月19日　火曜日
私が死んだとの報が入った。
ラジオがそんな報道をしたのである（第一報はラジオ・アルジェで聞いた。続いて、ほかのラジオ局もみな報道した）。パリの新聞も報道した。
（ロマン・ロラン『ヴェズレー日記』Journal de Vézelay から、吉澤訳）

— Ｊ・Ｈ・ロニー兄のサイエンス フィクション 〜Kindle版〜（吉澤弘之） (@rigide_t) May 9, 2020

私が死んだとの報が入った。
ラジオがそんな報道をしたのである（…）。
友人たちはショックを受けている。電報と電話が引きも切らずだ。こうなったら友人たちを私が慰めてあげねばならぬ。しかし彼らは気が早い。私の葬式の心配をしてくれた友人もいた。
（ロマン・ロラン『ヴェズレー日記』吉澤訳）

— Ｊ・Ｈ・ロニー兄のサイエンス フィクション 〜Kindle版〜（吉澤弘之） (@rigide_t) May 9, 2020