【ポケカ】2009年に活躍したスタンダードデッキ5選 【DP/Pt】
記事を読んでいただきありがとうございます。ろしです。
今回は2009年に活躍したスタンダードデッキを5つ厳選して紹介していこうと思います。
2009年はDP1~Pt3「フロンティアの鼓動」Pt4「アルセウス降臨」にかけての時期。
今まで春・夏と各地方で大型大会を開き、最終的にその上位者で日本一決定戦を決めるという方式が取られており、その延長上に世界大会があるような形でした。
2009年からは大々的にポケモンカード世界一を決めると評して大会名もWCS2009と変わり、今のように世界一を決めるための日本代表を決めるという方針に変わった変換期ともいえる時期だったのではないでしょうか?
環境としては、長年デッキを支えていた強力なサポートカードが豊富にあったPCGシリーズがレギュレーション落ちすることとなり、大きく環境が様変わりすることとなりました。
そんな激動の中、戦場を駆けたデッキを紹介します。
ガブレン
2009年のスタンダードデッキを語る上でこのデッキを語らないわけにはいかないでしょう。
まず紹介するのは「ガブレン」です。
翌年の2010年で環境のベストデッキの1つと言われたガブレンですが、登場したのは2009年の全国大会、日本代表決定戦でした。
Ptシリーズより登場した「SPポケモン」というメカニズムを全面に押し出したデッキであり、地区大会より「バシャレン」などのデッキを経由しながらデッキデザインを洗練されていき、最終的にこのガブレンという形で全国大会でデビューを果たしました。
レントラーGLLvX・ガブリアスCLvXなどベンチポケモンを攻撃することに優れたポケモンを軸に、種ポケモンがベースでありエネ基盤がエナジーゲインやSPエネルギー、アカギの策略を使用する関係でゆるく様々なポケモンを用いてルカリオGLと併用しながら弱点をついて戦うなどオールラウンドに戦えるデッキでした。
アカギの策略を含み、サポートするカードも非常に優秀であり、そのデッキの完成度に拍車をかけていました。
前回の記事でも書かせていただいたネンドールや当時の環境を高速化させた張本人であるユクシーに対してもポケモンカードの長い歴史の中でも珍しい、対戦相手のターンに干渉ができるグッズである
パワースプレーを使い、ポケパワーを無効化にして、ドラゴンダイブやレントラーでのかがやくまなざしなどでの攻撃や進化前のポケモンを積極的に狙うなど妨害する動きも可能であり、アグロコントロールの名にふさわしいデッキであったと思います。
とオールラウンダーで隙の無いデッキでしたが、このデッキの活躍は翌年の2010年でも続きます。その話はまた別の機会にでもしましょう。
カイリキーゲンガー
とSPポケモンを主体とした種ポケモンデッキが環境を定義していましたが、進化デッキも負けてはいません。
この時代の進化デッキの代表格としてあげられるのはこの「カイゲン」です。
カイゲンはカイリキーとゲンガーの2進化ポケモンを2ラインも搭載したデッキです。
それぞれカイリキーもゲンガーともに1エネルギーで動くことができる上に、特にカイリキーは闘エネルギー1枚でワザ「おとす」を使うことで問答無用で種ポケモンを倒すことができます。入っているポケモンがほぼ全てのSPポケモンを軸としたデッキは溜まったものではありません。
またゲンガーも超エネルギー1枚でポケパワー・ポケボディのどちらかを持っていればどこにでもダメカンを6個置くことができるワザ「シャドールーム」を持ちます。当時、
クロバットGのポケパワー「フラッシュバイツ」を併用することでHP70のユクシーやHP80のネンドールまで射程圏内に入ります。
またゲンガーの進化前のゴースは0エネルギーでワザ「まっくらやみ」でグッズロックを行うことができ、相手のテンポを奪うことができるほか、「ポルターガイスト」に繋げることで高打点を出すこともできました。
このゲンガーを処理しようものならばコイン次第では相手を気絶をさせることができるポケボディ「しのせんこく」が待ち構えています。
このようにDPsシリーズを代表する強力なポケモンであるこの2枚を使用した非常にパワーの高いデッキでした。
しかし、ガブレン側も「おとす」「シャドールーム」どちらも無効にする
アンノーンGや相手のデッキの展開を阻害する動きも可能であり、また2進化を育てたにもかかわらずガブレン側の
ユクシーLvXで処理がされてしまうなど完全に有利とはいえない関係に居ました。
フライゴン
フライゴンはPt2で時の果ての絆で実装されたフライゴン(Pt2)を軸としてさまざまな進化ポケモンを加えることで戦うグッドスタッフデッキです。
採用されるカードとしては上記であげたカイリキー(DPs)・ゲンガー(DPs)・ニドクイン(Pt2)などが使われました。
またフライゴン自身も進化ポケモンであるためカイリキーの「おとす」を受けず、SPポケモンに対しても高いHPと打点にて優位を取ることができました。
理論上、状況に合わせて使い分けることができ最強のデッキにように思えますが、2進化ポケモンを複数体使う構成上、展開の全てをネンドール(DP4)に依存をすることになります。そのため、パワースプレーやガブリアスCLvXの「ドラゴンダイブ」でネンドール(DP4)簡単に処理がされてしまうため、ネンドールに依存したデッキは、かなり厳しい戦いを要されました。
そのため、全国大会の時点ではかなり数を減らした
ギャラドス
ギャラドスはDPs破空の激闘にて実装されたギャラドスを軸としたアグロデッキです。
ギャラドスのワザ「テールリベンジ」は0エネルギーでトラッシュにあるコイキングの枚数だけ打点をあげることができるワザを持ちます。
普通に考えれば、最大打点である90ダメージを出せるようになったギャラドスを倒されてしまったら後が続かないように思われますが、同時に実装された
破れた時空とポケモンレスキューや時空のゆがみを使い、即座にコイキングからギャラドスに進化させ、盤面を維持する手段を取られていました。
ギャラドスのスペック自体、HP130で闘抵抗、ポケパワーやポケボディも所持していない点からカイリキーにもゲンガーにも強い点、SPポケモンに対しても耐久と打点で優位を取ることができるなど優秀なスペックを誇りました。
ギャラドスの特徴上、デッキにほぼエネルギーを必要としないためデッキスロットに余裕があるため、スカタンクGやクロバットGなどサポートポケモンを使用する余裕も存在しました。
ただし、SPポケモン側もルカリオGLなどを使い、レントラーGLLvXで処理をするなどの手段を用いた対応も容易でした。
全国大会まででは使用するプレイヤーも少なく国内では目立った成績はほぼなかったが(ギャラドスすまない・・・)、世界大会にてフランスチームがチームデッキとして使用、それを輸入する形で大会後、次のエキスパンションである「アルセウス降臨」にて実装された
「たつじんおび」の影響もあり一勢力を築きました。
ヤミラミロック
ヤミラミロックは、ヤミラミ(DPs)のワザ「ひとまね」と「アカギの先制」を使ったコントロールデッキです。
ヤミラミのポケボディ「いさみあし」を使いながら、確実に先行を取った上、デッキから直接「アカギの先制」を使うことで対戦相手の手札にある有効札を見ながら取り除くことができます。
ヤミラミはそれだけでなく、悪1エネで条件はあるものの「ずにのる」で高打点を出すことができました。打点を出すための条件を満たすため、HP調整を行うクロバットGやスカタンクGを採用し調整するなどの手段を用いられました。
この動きに必要なパーツは少なく、同時に採用するカードとの相性もありSPポケモンのギミックを採用されることが多かったようです。
日本では余り流行しませんでしたが、海外では流行しており一つのデッキタイプとして認知されていました。
この年の日本人最高成績はこのデッキであったと記憶しています。
終わりに
というわけでいかがでしたでしょうか?
2009年は大会形式が一新されて初めての大会であったのに加え、レギュレーション変更もあり、研究が閉鎖的な年でもあった印象があります。
上記した通り、SPポケモンが環境を定義する時代はしばらく続くこととなりますが、その他にも魅力的なカードも多く掘り返せばまだ研究の余地もあるカードプールなのではないでしょうか?
またどこかの年代を切り取ってこんなこともできたら面白そうだなと考えています。
是非当時の思い出などあればコメントしていただけたら嬉しいです。
今回は以上になります。それでは長文になりましたが、もし面白かった、続きがみたい、他にもなんか書いてなどありましたら、♡押してくれたりコメント書いてくれたりRTしてくれたら喜びます。
※自分自身ガブレンに対しての理解があまり深くないため、何か追加で情報をいただけたら非常に助かります。
バックナンバー
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