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「彩雲国物語」読み始めます。

こんにちは。
「毎週1冊小説を読むプロジェクト」を勝手にやっている流れで彩雲国を読み始めたのですが。

「彩雲国の感想だけは細かく書きたい!!」
と思った結果、いつもの完璧主義を発症してしまい。
もう読み終えてから20日ほど経ってしまいました。

ので、一旦記事を分ける!!
・私と彩雲国物語について
・「はじまりの風は紅く(1巻)」
でわけます。

今回は「私と彩雲国物語について」。




「彩雲国物語」について

作者:雪乃彩衣
出版:角川ビーンズ文庫

https://promo.kadokawa.co.jp/saiunkoku/


「彩雲国物語」は雪乃彩衣先生のデビュー作にして、全20巻くらい(曖昧)続いた、超長編シリーズのファンタジー小説である。
1巻である「はじまりの風は紅く」の初版は平成15年(2003年)ということなので、私が小学校3年生の時…!から、最終巻(を骸骨とすると)は高校2年の終わり(2012年)…まで。10年弱にわたるシリーズとなった。


「彩雲国」は完全にフィクションでオリジナルの舞台であるが、モチーフは確実にある時代の中国であり、中華風ファンタジーの一つである。
(シリーズ完結後、漢文の教材とコラボしている…!)

私は中国史については浅学なので、詳しい方向けに簡単に説明すると、彩雲国の行政は四省六部、だった気がする(実際の中国…唐代?では三省六部)。
吏部と戸部はもちろん、御史台や門下省ものちに重要な部分になってくる。

と、先に行政について説明してしまったが、彩雲国物語シリーズのメインは、行政、である。
即位したばかりの王と、側近や官吏たちが、次々と発生する問題に対応していきつつ、成長しつつ、裏の大きな勢力と、国の命運をかけた戦いをしていく…みたいな。(あってるかな。)

と書くと味気なく思えるけど、そこで登場するのが主人公である女の子、秀麗である。
これは盛大なネタバレではあるけども、言わずにはシリーズを語れない。
それまで(モデルである中国でも)当然のごとく、男子のみであった国試受験&官吏登用を、王の説得で女人も可能にし、翌年の国試で秀麗は見事3位合格する。
まだまだ冷たい目のある中で、秀麗は官吏として経験を積んでいく。

1巻で王は秀麗に恋をするけど、秀麗の夢を知って、女人登用を働きかける。官吏になってしまったら、妃に迎えられなくなるかもしれないのに。
王と官吏、という関係の2人の恋模様も、重要な要素ではある。最終的には…うぅ…やめておこ。

つまり言いたかったのは、「単なる秀麗のシンデレラストーリー」や「後宮恋愛小説」ではない、ということ。
王と貴族と行政と市井と。仙と。
国や民を守る、ということと、ただひとりの人としての感情と。
もうなんか一言では表しきれない深く壮大な物語である!読んで!

「彩雲国物語」と私

私が彩雲国物語を知ったのは、友人にお勧めされたから。(そればっかりだ)
ちなみにこの"友人"は、私に十二国記と彩雲国とSound Horizonを教えてしまった罪深い人間である。(ありがとう)

その友人は、どちらかというと十二国記ラブで、彩雲国は途中で読むのをやめてしまったので、10冊ほど譲ってくれた。
そこからは自分で買い始めて、最新刊に追いつき、新刊を追いかけることになった。

おそらく中学2年?3年?辺りから読み始めて、高校卒業まで。
私の青春だった。授業中も隠れて読んでた。

自分で四省六部の組織図を書いたり。(人事異動を友達に説明するために)
本好きなあらゆる友達に貸しまくったり。
とにかく大好きだった。

中高の私は、十二国記と彩雲国(とSound Horizon)で作られていた。

小説も漫画も永遠に続いて欲しいタイプの私は、後宮の烏が7巻で終わったのがすごく寂しくて。
まだ続いて欲しかった〜〜って思ったけど、彩雲国は十分すぎるくらい続いてくれた。
私でも、読み終えて満足できた。すごく壮大なストーリーだったな。

また読み始めた理由


そんな、中高で読み終えた彩雲国を、何故再び読もうと思ったか。

これは、結構ずっと思ってた。
私は小説や漫画の内容をすぐ忘れてしまうから、あれなんだっけ…?ということが多い。刑部尚書ってなんだっけ…?秀麗最後どうなったんだっけ…?って。
大好きなシリーズなのに、覚えてないことが寂しくて。また読み返そう、ってずっと思ってた。

そこで、角川文庫で加筆修正版が出版されつつあるのを見つけ、その1巻を買った。…6年前くらい?
(ちなみにビーンズ文庫版には巻数は振られていないので、先達なしに読み進めるのは苦労するかも。角川文庫番は巻数あり。)
買った1巻は何回か読み返した気がするけど、なかなか次に進めなかった。
挿絵がないのが寂しい&まだ全巻でている訳ではなく、また新刊までに忘れそう、、、っていうのがあったからかも。

これが確か大学院在学中の時。

それからまた数年経ち、最近始めた週1冊小説プロジェクト。これを利用すれば、また彩雲国を読めるのでは!!!

実家にあるビーンズ文庫版は、長く箱に閉じ込められていたせいか、状態が悪くなってしまい、手に取る気にならない。
角川文庫版は、まだ途中までしか出てない、何より挿絵がないのが寂しい!

そこで、最近利用し始めた図書館!
図書館にはどちらの版も揃っている!!

と、図書館でビーンズ文庫版を借りて読み始めたのでした。


彩雲国物語。短編集も入れると全部で…20巻くらい…?ある。
これまで幾度も何かをやり始めては途中で挫折してきた私だけど、これだけはやり遂げたい。彩雲国を再び走り抜けたい。

すでに1巻に1ヶ月弱かかってしまっている訳だけど、それはそれで、その分彩雲国に浸っていられるということで。

なので、これから私が更新していく彩雲国感想記事は、もうネタバレの嵐になる予定である。1回は全部読んだ私の、曖昧な記憶も含めたネタバレ。

第一に、私の記憶の為。
あとは、誰かの感想を求めている人へ。
もしくは、ネタバレが気にならない人へ。

書いていこう。

よろしくお願いします。


雪乃彩衣先生、レアリアの新刊超待ってます。

2023.8.7追記!!
まだ!!1巻の感想!!書き終わってません!!w
言い訳はこちら↓


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ローゼン
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