堂島取引所で米相場が復活してて驚いた

出来高がなさすぎの不人気で廃止になった米相場が復活してた。

先物取引の元祖は日本の米相場で
歴史があって大事な物だとか
米の適正価格を形成したいとか言うけど
何度も失敗してる米相場をまた立ち上げる意味がわからん。

そもそも前回大々的にはじめたのが2011年(8月くらいだったかなぁ)
2011年といえば言わずとしれた東日本大震災の年です。

商品先物取引というのは
株と違って標準で売りと買いがありますし
半年なり1年なりの保有期限もあります。

期限が来ると
売りの人はそのもの自体を取引所が扱う倉庫に納めなきゃいけないし
買いの人は全額払って倉庫から持っていかないといけないんですが…

基本的に食品の供託品は製品として使えないハネもんを出し入れしてました。
なので話が少しそれますが
損しても現物で売買できる商社が絶対的に強くて
一般客は基本的に負ける仕様となってます。

で、2011年に米相場が始まって何が起こったかというと
供託品で使用できる米の中に福島産の米が入ってました。
原発事故で色々あるんだから供託品から外せばいいのに
そのままにした結果
米相場で福島米が出入りするようになったんです。
ハネ品扱いですよ。
外道

歴史のある取引の文化だとか
米は日本の主食だとか言ってるくせに
米をもてあそんでいたのは
米相場だったんです。
それだけで許せないし廃止すべき相場と思ってました。

なので廃止になった時は安堵したのですが
今度は指数として戻ってきたみたいで
現物こそ扱わないのかもしれないけど
復活自体は腹立たしい限りです。

米の価格の透明性うんぬん言ってますけど
先物にそんなもんを期待できるわけもなく…

アメリカで原油やトウモロコシの先物がありますけど
別に透明性のある価格になってなくて
単なる投機の対象ですからね。

原油価格が大きく下がったり上がったりした時に
OPECが原産増産を調整して価格をコントロールしようとしても
投機筋にやられてコントロールできなくなってました。
なんで産油国よりもWTIの方が力あるんだよと。
その反動なのかわかりませんがコロナ禍が世界的になった時に
原油が100ドル超えてましたけどOPECはほぼ何もしなくなりましたからね。

またアメリカとメキシコ(とカナダ)が結んだ
北米自由貿易協定というのがあるんですが
それによって安価なトウモロコシが大量に入ることになり
メキシコの主食がアメリカ産に取って代わることになり
多くのトウモロコシ農家が廃業に追い込まれ
大変なことになりました。
(メキシコの労働時間は世界ワーストクラスで日本よりも断然長い)

しかも北米自由貿易協定が始まるまでは
トウモロコシは「1トン100ドル前後で安いですよ~」という触れ込みだったのに
ロシアとの原油の問題だったりでバイオ燃料が注目されたとかなんとかで
投機筋が飛びついて北米自由貿易協定が開始される頃には
いままでずっと100ドル前後だったトウモロコシが200ドルを超えだし
時には300ドルくらいになり
トウモロコシ農家が崩壊した中で
主食が高いわ、バイオ燃料にするから確保できないわで食べられない事となり
食を確保するために労働時間は増えるわ
安易に儲かるドラッグの売買が蔓延し治安も悪化してマフィア大国になって世界平和度指数も100位くらいから140位くらいまで落ちました。

さて話を戻して
日本の主食である米を相場にして
本当に透明性のある価格を維持できるのか
価格が下がった時に米農家はどうなるのか
価格が上がった時に消費者はどうなるのか
原油やトウモロコシみたいな事態になりませんか?
一介の取引所がそんなことを考えてるんですかね?

米をおもちゃにした過去があるだけに信用できなさすぎです。

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