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狩猟のYouTubeを観ている(東出昌大、爺マタギ)

私の住んでいる地域はクマ出没注意な場所である。
今年、全国ニュースでも取り上げられた熊による事故が発生した場所に近い。
この事故以降は新たな事故の発生は起きていないようだ。
私は夜間のランニングを再開した。

住んでいる地域と職場の市町村が違うのだが、職場周辺の環境が山に近く危険である。しかも、職場の駐車場には杉林とクマが身を潜められる藪がある。危険がないか、出勤と退勤の際は辺りを警戒しながら車を出たり目指したりする。

通勤路でよく見かけていたのをタヌキと思っていたが、よくお顔を拝見するとアナグマ(ムジナ)であったことが分かった。
東出昌大さんのYouTubeで、ムジナの脂はシャキシャキしていて胃もたれしないという情報を得た。運転中に横切るアナグマを見て「美味しそうだ」なんて思うかもしれない。東出昌大さんは車に轢かれた野生動物を食べたりもするらしい。
狩猟のYouTubeをよく観ているのだが、私がはまっているのが、「東出昌大」と「爺マタギ」だ。獲物を斃す動画の迫力は「爺マタギ」が凄い。解体や調理の場面をよく映しているのが「東出昌大」だ。鹿や猪の肉を様々な料理で振る舞う東出さんの姿が観られる。私は役者としての東出さんには興味が無かったが、狩猟をしたり山で生活する東出さんにとても興味を持った。演技をしている時より、格段に頭が良く気配り上手で話上手でタフであるご本人が表れているからだ。「こんな面白い人だったのか」と非常に驚いた。

狩猟の本も買って、読んでいる最中だ。

こんなに狩猟に興味を持ってるからといって自分で狩猟したいとは思っていない。私は双極性障害の患者であるから、狩猟の免許は取れないだろう。(色々と条件があるらしい。)しかも、銃を置ける場所も解体する場所も、肉を保管できる大型の冷凍庫もない。射撃場も近くには無さそうだ。
でも、クマ出没注意な地域なので猟友会はあるんじゃないかと思うのだが詳しく知らない。

クマが気になって仕方がないのはなぜだろう。
クマが近くに生息しているという感覚がクマに興味を持つきっかけだったと思う。
ジョギング中にクマに出くわす可能性もあるであろうから、(職場の駐車場のほうが可能性が高いけれど)その時はクマの気持ちを想像しながら私は斃れるのかもしれない。

ちなみに、私は殺生する業みたいなものを見つめたいと思い、養豚場で2か月半過ごしたことがある。
豚にワクチンを打つ作業は必殺仕事人のように柵の前方(豚の頭側)に立って瞬時に狙いを定めて薬液を打ち込む。
母豚の耳のタグが取れている場合、新たにタグを打ち直すのだが、柵に足をかけ、スパイダーマンのような姿勢で母豚の動きに合わせながら耳の打つべき場所を狙って打ち込むのは至難の業だった。
養豚場での仕事はスポーツをしているような感覚だった。体力が非常に必要な仕事だった。豚たちのけたたましい声や姿は猪とさほど変わらない。サイズの大きい猪といったところだ。
小さい子豚の足を持って引き上げ抱きかかえてワクチン打ちを何頭もしたりした。
食肉となる豚の群を音の鳴る道具で追い立てて移動させたりもした。
時折柵のバーを振動で外して脱走する豚もいて、上手く柵の中に誘導させたりもした。
雄の豚は体格が大きく危険だった。
一度通路の中に居たら先輩が誤って雄の柵を開けてしまってヒヤリとしたことがある。
そんな色々なことが、今でも渦巻いて、なぜか自分が働いた養豚場のブランド豚は買うことがない、敢て買わないというふうになっている。

話がだいぶ逸れたが、狩猟のYouTubeは人間の本能に訴えるものがある気がする。狩猟採集をして人類は生き延びてきた時間が長いからだろう、近代化した今でも生きるために食べるという命に直結した大事なことを感じられる。

長々と書いてしまったが、この辺で終わろうと思う。
お読みいただきありがとうございました。

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