七つの夜 真夜中の焙煎機ー12

一人で焙煎していると(焙煎はいつも一人だけど)

誘惑に負けそうな時がある。

ぼーと考え事をしていて、ちょっと目を離した隙に、

あっとやっちまった。

更に温度は上がる。少し焦げた匂いと、立ち込める

煙に蒸せながら、ええいままよ、と快調に温度を上げ

よしと焙煎具合を見ながら火どめ。

黒光りする豆を冷やしつつ、充満する煙と戦いながら

今日の豆はあれと合わせて、こんな味にしようか?

それも楽しい焙煎のひと時。

今日も一日ありがとうございます。



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