七つの夜 真夜中の焙煎機−3
それは夏の暑さが落ち着いて来た頃。
お客様も引け、ようやくゆっくりと焙煎機の前に座って、火加減を調整していると、アイスコーヒー下さいと注文が。続けさまに3杯、ようやく落ち着いたようで
声をかけると、丁度喉が乾いて アイスコーヒーが飲みたくて 良かった息を吹き返したよ。
淹れたてのアイスコーヒーは格別だ!
聞けばこの辺りは初めてで、知り合いを訪ねて来たのだが、連絡が取れずに思案していた所にお店を見つけたらしい。それにしてもこんな所でアイスコーヒーを飲めて助かりました。お礼を言いながら男は店を出た所、
待ち合わせの人にも連絡がついたようで、二人の背中を見送りながら、ふとアイスコーヒーを自分で淹れました。
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