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七つの夜  真夜中の焙煎機ー27

そう言って、彼女は去って行った。

昨日の夜風が、先程吹き抜けた頃

まだ少しばかりの湿った空気が

足元を覆い尽くす。

そして私はこれとは別の生きる道を探し始めた。

ああ。

それでいい。

少しばかりの春に。


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