人生万事塞翁が馬
どうも。
少し間が空きましたね。
今回の夏休みはウキウキの9連休!
元々販売員をしていた私からしたら夢のような連休です。
役得というやつです。
さてさて、今回のタイトルの意味、みなさんはご存じだろうか。
ネガティブな方にぜひ知っておいてほしい言葉だ。
なぜこれをテーマに取り上げたかというと、我が家の家訓がこれだから。
と言っても、それを知ったのはつい3日ほど前。
明日からは旅行に行くので、実家には10日から帰っていた私。
その日はかつてバレーボールを一緒にしていた友人と2人で会っていた。
ランチをしてすぐに解散の予定が、お茶をして実家まで送ってもらって、そのままうちで一緒にご飯を食べることになった。
その友人は愛嬌があり、親世代からの受けが抜群だ。
うちの母などは私の友人には基本的にすごく気を遣ってくれるのだが、その友人には心を開いているらしく、いつもなら夕飯を一緒に食べるなんて考えられないのだが、母から「こっちで一緒に食べよう」と誘ってくれた。
父も帰宅し、4人で食卓を囲んだ。
母も父もその友人のおかげですこぶる上機嫌で、いつになく饒舌だった。
そんな中、その友人がこんな悩みを打ち明けた。
「私の弟は大学生の時にコロナが流行って、進路に悩んでいた。そういう時はいつも私にどうしたらいいか相談してくれるんだけど、サッカーが上手かった弟はプロになるか、違う大学の部活に入るか悩んでいて、私はプロになることを薦めた。その結果、プロになったけど結局コロナのせいで練習もままならなかった弟はサッカーを辞めることになった。そのことを今もずっと後悔している」と。
その時にうちの両親は「塞翁が馬って知ってるか?」と話し出した。
塞翁が馬というのは、簡単に言うと
『人生には良いことも悪いことも起きる。良いことが起きたからと言って喜びすぎず、また悪いことが起きたからと言って嘆き続ける必要もない。』
こんな感じだ。
父曰く、由来は「昔、馬に乗っていた人が、落馬して大ケガをしてしまい、途方に暮れていたけどそのおかげで戦争に行かなくても良くなった」とか「馬が急にいなくなって悲しんでいたらもっと立派な馬を引き連れてきた」といったところからきているらしい。
ひとつの出来事だけ見ると、悲しい出来事かもしれない。
しかし、長い目で見たときにそれが良いきっかけになる可能性もある。
だから、ひとつのことに囚われて「どうしてあんなことをしたんだ」とか「なんであんなこと言ったんだろう」とか引きづる必要は一切ない。
私も比較的そういった考えの持ち主なので、両親がその話をしたときに「うちの家族はみんな同じ考えだったんだ」と初めて知った。
母も「うちの息子(私の兄)たちも、就職が決まったのにちょっとした問題が起きて退職することになったり、リーマンショックと震災が重なって就職が決まらずもう一年大学に行ったりしたけど、そのおかげで今の会社に入って、そこでお嫁さんを見つけることができた。その時は私もすごく悩んだけど、結果的にあの時にああいった決断をしていてよかったなと今なら思える。だから後悔する必要はないよ、これから答えは出る」と言っていた。
両親から熱弁されて友人はどう思っていたかわからないが、私はいい時間を過ごせたなと思う。
何か嫌なことがあったり、悲しいこと、苦しいことがあっても、『塞翁が馬』と言い聞かせれば、大抵のことは乗り越えれる。
特に失恋したり、恋愛で嫌なことがあった場合は視野が狭くなりやすい。
だが、それが起爆剤になることだってある。
それが恋人との復縁なのか、新しい恋へのきっかけなのか、もっと違う何かなのかはわからない。
しかしそれはあなたにとって幸せになることなのは確かだ。
そうあなたが思ってさえすれば。
どんな時でも発想の転換は可能な限りした方が良い。
私も明日から旅行に行くのだが、本来は静岡から長野に向かう予定だった。
しかし、震災の可能性も考えて経路を変えた。
もう行くことをやめる、という決断もあったのだが、今回は長野を2カ所回ることにした。
そのおかげで移動時間にも余裕ができて、美術館などをゆっくり回れることになった。
幸せとは自分がどう思うか。本当にその通りだと思う。
人間万事塞翁が馬。
この言葉をこの記事で初めて知った方は、ぜひ胸に留めておいてほしい。
それでは、また。