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ふつうの成績の子の中学受験 直前編〜要チェックサイト

マトリクスな中学受験

今、1月下旬。首都圏で中学受験生がいるご家族は、一番緊張が高まっている時期だと思う。
何より大事なのは体調。次に大事なのは「受験組」いわゆるどこを受けるか?という問題だ。
おそらく多くのご家庭では埼玉受験や千葉受験などいわゆる「前受け受験」の合否を鑑みて、最終的に2月1日〜3日にどこを受験するのかに頭を悩ませているだろう。

はるか昔、30年以上前に私が受験したときは、中学受験といえば2月1日と2日の二日間しかなかった。だから第一志望は1日、2日にいわゆる滑り止めを受けてほぼ終了。あまり迷う余地はなかったけれど、今は多くの学校で「複数回受験」を行っている。一見チャンスが広がったようだけ、このシステムが中学受験をより複雑に、偏差値マジックを起こしやすくしているような気がしてならないのもまた親としての実感である。

一番受かりやすいのは2月1日午前

学校の説明会に行くと必ず言われるのは、「2月1日の午前が一番受かりやすいので、どうしてもうちに来たいという方はぜひ2月1日の午前に受験してください」という言葉だ。
なぜなら、御三家も準御三家もほぼ全ての学校が2月1日の午前に試験を行う。そして、御三家は2月1日の午前1回しか試験を行わない。なので、各学校一番受験者数が少ないのは2月1日の午前なのでそれだけ競争率が下がる。ゆえに受かりやすい、というわけだ。

息子の場合は、本人が一番希望していたCには前受けや12月の模試で偏差値が届かなかったものの、前受けで「この学校のこのコースに受かれば大丈夫」と言われていたコースの合格が頂けたので、6年生になってから候補に入れていたAを2月1日に受験することになった。

↑頭がウニになりそう……

しかし、Aは少し背伸びしてた学校。落ちる可能性ももちろんある。なので偏差値的には「安全校」のBを2月1日の午後、不合格だった場合は2月2日の午前、午後と受験するスケジュールを組んだ。どこかで合格をいただけたら、第一志望のCを二日目から受験する。ダメだったとしても一つ合格があるので安心。
安全校のBは、複数回受験をした場合、加点がもらえる、というのも複数回受験を選んだ理由の一つ。安全校、しかも加点がもらえるので正直、数回受ければ合格するだろう、と私も夫も息子も、そして塾の先生も信じていた。(と思う。あの様子なら)
その計画に基づいて、上記のような表を作り、受かった場合、不合格だった場合の1日のスケジュールを想定。午前と午後の学校が違う場合は、移動時間や昼食を摂る場所を調べて、実際に私が移動したりお店をチェックもした。


↑どこまで続く……?

このサイト、知っておきたかった!の後悔

結果は、過去記事の通り初日から3日まで「絶対大丈夫」と言われていたAも「安全校」で複数回受験の加点があるBも不合格となってしまい、急遽全く考えていなかった学校を受けてそこに通っている。(楽しく通っているのでそれはそれでよし)
2月5日の夜に呆然としたまま諦めきれずにネットサーフィンしていて発見したのが大手予備校市進学院の中学受験速報サイト

このサイトでBの倍率を見て私は冷や水を浴びせられた気分になった。なんと、前年比160%だったのだ。
ウソ……。思わず呟いた。そんな、ひどいと思わずにいられなかった。
実質倍率は息子が受けた日は全て4.8倍以上。スライド合格があるから大丈夫ですと言われていた奨学金コースは12倍以上。埼玉受験の結果を受けて志望校を上げたため受けなかった2月1日午前は3.0倍。たらればではあるのだが、予定通り2月1日にBを受けていればという思いがその後数ヶ月抜けなかった。
どんなに偏差値的に安全圏でも、倍率がここまで高くなると当てにならない。前年比160%だと、前年の過去問で合格最低点をクリアしていてもおそらく15点以上得点できてないと合格にならないので、もはや「安全校」ではなくなってしまう。
また複数回受験ができる学校は1日に出す合格数がとても少ない。なので倍率が高くなってしまう傾向があるので本当に要注意。
このサイトを発見したときは、塾を信用し過ぎていた自分を呪った。その後のあれやこれやはまた別に書くとして。

というわけで、このサイト、これから受験する方に同じような辛い思いをする人が少しでも減ってほしいと思うので、ぜひご参考までに。

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昌子仁香
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