スコットランドの英雄 ウィリアム・ウォレス & スコットランド女王 クイーン・オブ・スコッツ [エディンバラ・スコットランド]
初めて過ごすドイツの冬で
「ヒートテック」や「ジェラピケ」のなかった頃、
どうやって冬を超えたのかなぁ?と思いつつ過ごしているラテです。
さて、今日は久しぶりの更新になりました、スコットランドの続きです。
▶︎ スコットランドの英雄ウィリアム・ウォレス(1270~1305)
90年代にヒットした映画『ブレイブハート』は、スコットランドの英雄ウィリアム・ウォレスの生涯を描いた作品です。時代は1280年頃のこと。
イングランド王エドワード1世の執拗なスコットランド支配に対し、国民を先導して戦ったその人がウィリアム・ウォレスで、メル・ギブソンが演じました。
当時は、スコットランド国民という強い意識がまだあまりなかった時代で、味方であるはずのスコットランド貴族からも助けを得られず、苦戦を強いられました。
戦いの最中、タータンチェックのスカートをめくってお尻を見せ、相手を威嚇する有名なシーンを覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。その戦いの場がフォルカーク。車で通りましたが、今はただ畑がある平地です。
ウィリアム・ウォレスは、反逆罪で処刑されてしまいますが、そのありさまが残虐すぎるんです。
馬の後ろに結ばれ8kmも引き回した後、処刑場では首吊り、内臓抉り、四つ裂きの刑、そして首はロンドン橋に串刺しにされ、裂かれた内臓は4箇所で晒しものになったそうです。現実に起きたとは思えないほど凄惨。
紳士・淑女のイメージがあるイギリス人ですが、顔が引きつるほど残酷な彼らの歴史も描かれています。イギリス皇室のイメージも変わってしまうほど、、、です。
⚪︎ナショナル・ウォレス・モニュメント
英雄のモニュメントは1869年に建てられたもので、実際に彼が使っていたと言われる1.5mもある刀が展示されています。
小高い丘の上にあり駐車場からは少し登ります。無料バスもありますが、小さくてあまり乗れず、頻繁でもなく長蛇の列。小高い丘を登る準備があった方が良いかと思います。
▶︎ スコットランド女王 クイーン・オブ・スコッツ (1542~1587)
メアリー・スチュアートは、リンリスゴー城で1542年に誕生しました。スコットランド王であるジェームス5世と、フランス貴族公家出身の王妃の間に生まれた3番目の子供で長女。
彼女が誕生した後、間もなく父親のジェームス5世が急死し、長男、次男は若くして亡くなっていたため、0歳で女王に即位したというすごい運命の持ち主。
メアリー1世は、イギリスのエリザベス女王1世により廃位とされた後、死刑となりましたが、兎にも角にも、イギリスとスコットランドは長年に渡り、戦いが絶えなかった歴史があります。
スコットランドでは親しみを込めて、メアリー・スチュアート女王をクイーン・オブ・スコッツと呼びます。
この女王の権力争いは、映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』で描かれています。
⚪︎カクテル 『ブラッディ・マリー』
『ブラッディ・マリー』というカクテルを聞いたことありますか?
トマトジュースをもちいていたウォッカベースで、カクテルの色は赤(血の色)です。ブラッディBloodyはBlood(血) 、マリーはMaryの日本語読み。
つまり、血だらけの、血に染まった、血まみれのメアリーという意味。
カクテルの名の由来は、2人の女王の戦いで多くの命が奪われ、血だらけになったという、このメアリー女王なのです。
ご存知でしたか?
▶︎ ロイヤルマイル
市内中心にある「エディンバラ城」から「聖ジャイルス大聖堂」を経て「ホーリールードハウス宮殿」まで向かう道を『ロイヤル・マイル』と呼びます。
「ホーリールードハウス宮殿」は、お亡くなりになったエリザベス女王が夏の別荘として使用しており、いまも使われている公邸なので公開はされていません。
道沿いでは、バクパイプのストリートパフォーマンスや、タータン柄の土産店も多く並び活気ある場所です。
▶︎ AIG Women’s Open 2024@ St Andrews ゴルフ観戦
8月に開催された大会を今ごろアップするの、ちょっとどうなの?って思いますが、備忘録です。。。
AIG Women’s Open は、2019年に渋野日向子選手が優勝して話題になりましたね。 開催地はゴルフの聖地、セント・アンドリュースです。
500年前からゴルフしてる場所で、世界中のゴルフのルールを決める場所でもあります。
スコットランドはこれで以上となります。
次はどの街にしようかな?
お付き合いいただき、ありがとうございました。
ではでは、素敵な1日を。 Have a good day!