まだ残る匂い

今、我が家の敷地内にある
祖父母の家を解体しています。

去年、祖母がなくなり
空き家となった家。

空き家となってからも
毎日、家の中にあがり
雨戸、窓をあけておりました。

その時に感じでいたのが
祖父母の家の香り。です。

祖父母が生活していた時と同じ
なんとも言えない
祖父母の家。

私には落ち着く匂いでして
なんだか、
なんだか、
体調が悪い時に行くと
気分がよくなる感じ。

その家は解体されました。
しかしです。
しかしですよ。
匂いは残っていたのです。
正確には
まだ残骸があり
そこから匂いがするのです。

家はなくても
匂いはある。

不思議な感じでした。

残骸もなくなれば
匂いもなくなります。
もぅ思い出しても
同じ匂いに会える事はないでしょう。

風が吹くと
かすかに漂う匂い。

なんだか
安心と懐かしさと嬉しさで
まだ淋しい気持ちはありません。

匂いって
記憶において
とても重要なのだなぁー
と、感じております。

匂い。