幸せとは??

幸せをはかる物差しってあるようでない。
何を持って幸せというのか?

私は来年還暦のおばさん。
一度も結婚したことがなく、戸籍だけは美しいまま残っている😅
10年来の難病だった父の介護をし、父が亡くなった後、今現在は車椅子生活の母の介護をしている。

夫も子どもも孫もいない。恋人もいない。この年までバリバリ働いてきた女性ならお金があるかもしれないけど、私の場合は元々そんな高給取りな仕事をしていなかったし、父の介護中は仕事はできなかったので、貯金もほとんどない。
欲しいものがあっても自分のものは最後の最後にまわし、母とペットたちに必要なものがまず優先。
結果的に洋服も靴もバッグも量販店の安いものがさらにセールで安くなったときに買う。

他人からみれば「最悪だわ。こんな風に歳をとりたくない。惨めな人生」と思われるかもしれない。
実際言われたこともある。「私はあなたのような生き方は絶対しないわ」と。

自分でも思う。もうずいぶん前に「負け犬の遠吠え」という本が出版されて私も読んだ。
その内容は「どんなに仕事ができてお金を稼いで裕福な暮らしをしていても、結婚も出産も経験してない女性は負け犬のレッテルを貼られる」というような内容だった。

でも仕事に生きている女性はみんなお金を稼いでいるという前提で書かれていて「仕事はしていても大した稼ぎもなくて、さらに結婚も出産もしてない私は負け犬以下ってことね」と読んでいてむしろ笑いがおきてしまったのを覚えている。

ただ、それでは私は不幸なのだろうか?
幸せが何かとはっきり言えないのと同じように不幸も説明が難しい。

私には可愛いペットがいる。吠えたりせず、攻撃性も皆無な優しい犬たち、甘えん坊な可愛い猫。
肝臓癌を患った長男犬のしんのすけも今現在すこぶる体調が良い。
そして要介護の母はやや認知症があるが、暴力を振るったり、こちらが困るほどのわがままを言うこともない。
まあたまにはケンカになったりもするけれど。

そして妹家族が近くに住んでいて、困った時はみんな嫌な顔ひとつせずに助けてくれる。
妹のお舅さんもお姑さんもとても良い人たちで、何かと私たちのことを気にかけてくれて食事に誘ってくれたり、畑で採れた野菜をお裾分けしてくれたり、旅行に行ったときには必ずお土産を買ってきて下さって。

「そんなの大したことじゃないわ」と言われるかもしれない。
でも不幸な要素というのは考えてみるとそんなに見つからない。
こうして考えたら決して私は不幸ではない。
幸せも不幸せもあっちから見るかこっちから見るかでまるで違ってくる。

困ることもイライラすることも心配することも毎日いろいろあるけれど、私は多分幸せな人生を歩んでいるのだと思う。

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