殺しの満漢全席(ネタバレ含む感想)
ジョンウィック パラベラムを見ました。こいつはやべぇ。
もうジョンウィックはストーリーとかではなくてキャラと世界観とアクションで観客を殴ってくるタイプの映画ですが、今回は特にすごかった。
まずアクション。アクションにも起承転結ってあるんですね。ちゃんとオチがある。特にお気に入りなのは冒頭のカンフー系殺し屋を倒したとき、まだ動いてる奴へ斧ぶん投げるて仕留めるとこです。結末が綺麗。その後の馬小屋(現代NYに馬小屋とかあるんですか?そもそも)に行ってから馬を上手いこと使って倒すとこもですね。ジョンウィックさんの邪魔をする奴は馬に蹴られる。
そして、弾変えるときの時間の使い方が上手い。あれって結構サラッとやるか、そもそも装填数に合ってないけどこの映画では気にしませんとするかが多いですが、ジョンウィックはちゃんとあの時間にも意味を持たせてる。モロッコのお見合いした後にみんなで弾変えるシーンとか。そして必ずヘッドショットで仕留めるという執念がすごい。無駄撃ちになろうとも頭を撃つ。確実に命を刈り取ろうとしている…。
ちなみに個人的ベストアクションなのがハルベリー演じるソフィア!!2匹のシェパード引き連れて戦うのめちゃくちゃかっこいい!!というかシェパードお利口さんだな!!とりあえず股間狙えって教わってるだろ!!ちなみに男性はアレ見たとき「あいたたた」てなるんですか?
次に世界観ですが、相変わらず殺し屋たちの社会設定すごい。今回出てきた「裁定者」にはもうビジュアルからやられちゃいましたよ。坊主にシックな黒スーツ…。はわわ…。好き…。 あのリアルブラックスワン養成所の孤児院とかもタルコフスキー劇場が孤児院で船旅のチケットがロザリオとか何食べてたら思いつくんだ??あと殺し屋社会の頂点なんで砂漠いるの??石油王なの??まあかっこいいからいいか…。
そしてマークダカスコス率いる寿司屋忍者の皆さんたちが筆頭ですが、生きる伝説ジョンウィックさんのファン多すぎ問題。「あなたがあの伝説の!私○○が得意な殺し屋です!是非殺し合いましょう!負けたーー!!我々の業界では御褒美です!ありがとうございます!(死)」みたいな殺し屋多すぎでしょう。文字通り推しに殺されるオタク。それにジョンウィックがちょっと戸惑ってるのも面白い。
というか殺し屋が多すぎる。NYの人口の半分は殺し屋なのでは?冒頭のタクシー運転手まで殺し屋社会精通してますし。まあそうじゃないとコンチネンタルホテル儲からないか。世界中にありますしね。
コンチネンタルホテルといえば、最後にウィンストンと敵対する感じになったのは寂しいですね。コンチネンタルホテルの設定が最高すぎるので。でも連ドラ楽しみです。
代わりにキングが生きてたのは嬉しかった!そして次回で共闘するんですね。チャプター4は確実なんですね。今度は何人死ぬんでしょうか。
あと相変わらず動物愛護の精神にあふれていて良かったですね。動物は死にませんので安心してください。代わりに人は容赦なく死にます。
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