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恋の詩

売上カードを栞がわりに読み始めた。
彼女がネット小説として書きはじめた頃からの読者であるが、こうして一冊の本になってみると受ける感じが大きく変わる。
なんだろうこの小説が持つ独特のリズムと空気感は。一節ごとの言葉が、独立しながらからみ合い光と影を生み出している。
何度か読み返してこう気がついた。
これは小説の形をした詩なのだと。
恋をせずにはいられない、生きる哀しさ、喜び、辛さ、滑稽さを描いた詩なのだと。

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