咲時はそれともみえず山桜ふもとにしきる風の色哉
私は元々、幼少期より日本史に興味がありました。
日本史上の著名人にゆかりのある場所というのは寺社であることが多いです。
よって、私は宗教施設という以前に、歴史的に価値のある場所という意味で昔から寺社へ足を運ぶことが好きでした。
大学では心理学科を学んでいましたが、仏教大学だったので一般教養などで宗教学をかじったりもしましたし、その後は仏像にも興味を持ったので、更に寺社へ足を運ぶことが増えました。
東京に生まれ育ちましたので、鎌倉は程よい距離で様々な寺社を巡ることが出来る土地として小学生のころから度々連れて行って貰いましたし、大人になってからも一人で定期的に訪れていました。
一時期は年に数回通っていたほどです。
ここ最近は余り行くことがなかったのですが、久しぶりに東慶寺へ行ってきました。
東慶寺にいらっしゃる水月観音様が大好きで大好きで…。
昔は、予約しないとお参り出来なかった秘仏です。
久しぶりに調べてみたら、今は縁日である18日に御開帳となり、予約不要でお参り出来るようになっていました。
なんと嬉しい!
以前は東京駅から横須賀線に乗車していたのですが、新宿湘南ラインで大船まで行けるじゃん!と大船乗換を選択したところ、慣れない駅での乗換でミス連発…。
大船駅で30分くらいロスしました……。
まあ、おかげでにわか雨を避けられたので結果オーライ。
ちょうど北鎌倉駅に着いた時には雨が上がっていて、雨水に濡れた木々が瑞々しく美しいお庭を見ることが出来ました。
かれこれ10年くらいぶりでしょうか。
久しぶりに水月観音様をお参り出来て、相変わらずの美しいお姿に溜息しか出ません。
幸運なことに、私が行ったタイミングは他に人がおらず、一人でそのお姿を飽きることなく見ていられました。
まだ水月観音様をお参りしたことがない、という方は是非是非、18日に行ってみてください!
鎌倉は紫陽花が有名なお寺が多く、東慶寺も6月あたりは紫陽花が咲いており人出も多いことがほとんどです。
(このようなご時世ではどうなっているか分かりませんが)
人出が少なそうな時期を狙うのがおススメです。
以前は特にお守りなども販売されていなかったのですが、現在は宝物館とあわせて売店もあり、水月観音様のお守りやポストカード、更には水月観音様のお線香などもあって嬉しくて跳び上がりそうになりました。
本当に素敵なお寺ですので、どうぞ皆様行ってみてください。
最後に、東慶寺に残された天秀尼の和歌を二首ご紹介します。
咲時はそれともみえず山桜ふもとにしきる風の色哉
柴の戸も春はにしきぞしきにける花ふきおろす峯のあらしを
では、また。
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