chap.22 完全帰国してみて
2022年の5月に日本でプレイする為に一度完全帰国して、約1年間日本でチームを模索していました。ですが、納得するチームに巡り合うことはなく、
その後また数ヶ月間ドイツに戻りプレイしていました。そして、2023年8月末に帰国して現在に至ります。
2022年に完全帰国した1年間で色んな方々と出逢わせてもらい、話を聴く機会を頂いたり、自分の考えを聴いてもらう機会を頂いたりと、今まで自分が考えていた事の「浅さ」を痛感させられた1年、そして、考えを改め直させられた1年間でした。
当時24歳の僕は冬のマーケットで Regionalliga West に所属するチームに2年半契約で加入しました。
25歳までにJリーグに逆輸入またはBundesliga3部以上でプレイすると決めドイツに渡った訳ですが、ドイツで5シーズンプレイしてみて、自分が思い描いていた通りに過ごせたかと言うと、そうではない事が多くありました。今思うと、もっと慎重に決断するべきだったと思う事もありますし、今より2歳若いわけですが、生き急いでいたな。ととても思います。あと少し我慢してれば。とたらればの話しを今更後悔してもしょうがないし、その分気づいた事もたくさんあります。
そんな中、当時のチームと契約解除をして帰国して、色んなチームにお世話になりながらトレーニング、ジム、アルバイトをしながら練習参加をするという1年間過ごしていました。
僕が福岡でお世話になっていた、ソサイチのチーム「AC HAKATA 2020」というチームがあります。数年前からお世話になっていて、帰国する度に一緒にボールを蹴らせてもらっていました。そこである方と出逢います。
その方に、サッカー関係者、一流トレーナーや教授と様々な方に出逢わせていただきました。他にもたくさんの方々と話しをしていく中で、
①当時の自分が必ず質問されていた事。
②自分が自分自身を言語化できなかった事。
③目的・目標・ゴール設定を明確にできていなかった事。
④好きなプレイと得意なプレイ、好きで評価されるプレイと苦手だけど評価されるプレイ
⑤サッカーでお金を稼ぐという事。
を深く考えさせられました。
頭の中では整理できているつもりでも、それを自分の言葉で伝える事ができない。
それではもちろん相手にも伝わらない。
結局何が言いたいんですか?とはてなマークを浮かばせてしまいます。
今、当時の自分を客観的に観ると、そりゃ伝わらんよな。と呆れてしまいます。
あれから2年ほど経って今に至るわけですが、この2年間でサッカー選手としてステップアップできているかと言われたら正直できていません。ですが、1人の人間として、藤吉武蔵として、少しは深みのある人間になれたのかなと自分でも成長を感じています。
今年で27歳になり、昔よりもっともっと人との繋がりの重要性を感じられるようにもなり、もちろん思い返せば善も悪も経験してきました。だからこそ、自分の目で、肌で感じて、見極める必要もあると強く感じました。
まだまだサッカーを続けていくつもりですし、これからも1人じゃどうにも乗り越えれそうにない壁にぶち当たるかもしれませんが、今まで助けてもらった方々に、自分ができる最高の恩返しをするために、1人のサッカー選手として、そして藤吉武蔵として日々成長していこうと想います。
次のchapterから数本に分けて①〜⑤について詳しく綴っていこうと思います。
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