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chap.24 ②言語化する事の大切さ

「藤吉武蔵とはどういうサッカー選手ですか。」

この質問を幾度となくされてきました。
その返事はいつも深くは考えず、自分の出来るプレイをただただ並べていただけ。

「スピードが持ち味です。ドリブルが得意で、主戦場は左ウイングです。その中で左サイドで受けたらカットインからのシュートやラストパス、縦にも仕掛けれるのでその時はシュートやクロスで終わらせることができます。両足蹴れて右ウイングでもプレイできるので、両サイドでプレイする事ができます。サイドで受けて溜めを作って起点になることもできます。ウイングバックもここ数年経験があるので、ウイングバックでもプレイできます。etc...」

このようにダラダラダラダラできる事を並べ、結局どんなプレイが特徴なのか、どんな選手なのか相手に伝わるはずがありません。
強いて言えば、はっきり伝わるのはポジションぐらいです。

そんな自分を変えてくれた方が居て、納得させられた機会がありました。

「寿司職人になりなさい。コンビニやファミリーレストランじゃダメなんだよ。」

と話しをしてもらったタイミングでした。
言い換えると、今までの自分はコンビニやファミレス状態で、ある程度色んなモノが売ってあり、利便性はある。サッカーに例えると、ある程度どんなプレイもできて、どのポジションでもある程度はできそう。
正直、こんな選手は腐るほど居ます。
そのアベレージが飛び抜けて高い選手はプロになれると思いますが、アベレージがちょっと高いだけでは、イマイチ特徴を掴みづらく、白羽の矢が立つ事は少ないのかなと思います。
分かり易く寿司職人と例えましたが、なぜ寿司職人かと言うと、寿司を食べにお寿司屋さんに行くわけであって、ハンバーグを食べにお寿司屋さんに行く事はないと思います。でも、コンビニやファミリーレストランには色んな食べ物、飲み物、雑誌や日用品等があります。
でも、スカウトが試合を観に来て評価する選手は、特徴がある選手。今うちのチームにボール捌きが上手い選手が必要だから視察に行こう。や、スピードがある選手が必要だから視察に行こう。その中で、ボール捌きは上手いけど、ボール奪取力がないよね。や、スピードはあるけど、ボール失うよね。などと求めていた特徴に付随して評価されていくと思います。

こういった話をして頂き、冒頭にもある通り
「藤吉武蔵はどんな選手ですか。」
という質問の答えを導かせてもらいました。
今ではすぐに答えることができますし、簡潔にまとめることができました。

それは、
「スピードに乗ったドリブルが武器です。」
という答えです。

簡潔で伝わり易く、そしてイメージしやすい。
自分の事や、自分が考えている事を「言語化する事」
それはサッカー選手でも、日常生活でも大事な事だと改めて感じました。
また一つ成長させてもらったと実感します。
何でも屋じゃなく、専門的に。もちろんサッカーはチームプレイなので、エゴイストになる塩梅も必要です。ただ、評価されるのは自分自身。そして、評価するのは自分ではない事。
もっともっと自分自身を見つめ直す必要があると感じましたし、サッカー選手としての需要と供給にどうアンテナを張って掴んで行くか。
まだまだサッカー人生は終わっていないし、終わるつもりもありません。
色んな方々との会話や日頃の小さな所にも成長させてもらえるチャンスが転がっているなと、アンテナビンビンでこれからも成長していきます‼︎

次のchapterでは「目的、目標、ゴール設定」についてです。


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