chap.23 ①当時必ず質問されていた事
前回のnoteの①当時必ず質問されていた事。
それは、
「何の為にサッカーを続けていて、何の為にサッカー選手になりたいのか。具体的にサッカーでいくら稼ぎたいのか、それとも、サッカーでお金を貰えればいいのか。」
この質問を何度もされたことを覚えています。
その度に僕は、
「子供の頃からサッカーが好きで、サッカー選手になる事は自分の夢でもあるし、昔から自分の事を応援してくれている方々への恩返しでもある。そして、サッカーだけでお金を稼いでサッカーで生計を立てたい。だから、最低でも30万は稼ぎたい。」と答えていました。
その時の自分を客観視して、サッカー界でどの立ち位置にいるのかを考えて答えていたつもりでしたが、
当時話しを聞いてもらっていたサッカー関係者達からは、「なるほどね。」ぐらいの返事で、結局話しが進む事はほとんどなく時間が過ぎてしまって、自分の中ではモヤモヤが募るばかりでした。
また話しをする機会があり、別のサッカー関係者と話した時に、キッパリ言われてそのモヤモヤが晴れたタイミングがありました。
「そういうサッカー選手になりたい人間は腐るほどいる。ある程度このくらいとか、アバウトな回答ばかりで、こちらがどういうサポートをすればいいのかも全く分からない。」こう言われました。
例えば、数学で分からない場所があったとして、
ただ「この答えが分からない」と言われても、こちらからすると、どこがどう分からないかが分からない状態になります。
この答えの求め方の公式の「ココ」が分からないと言われたら、「ココ」を発見できるように導いてあげれば良いですが、自分のようにアバウトだと、相手にも伝わりません。
エージェントは選手のサラリーによりお金が入ってくるし、どうせなら良いチームに良いサラリーで加入させたい。しかし、選手の一年後、二年後のことを考えると、その選手に見合ったチームに加入させる事をまず第一に考えた方が良い。
と言ったように、自分にとって、どの国の、どのカテゴリーの、どのチームにアポを取れば良いのかを自分で伝えきれませんでした。
サッカー選手になりたいと思ってる人は自分以外にも沢山いて、若く伸び代がある選手に比べると27歳になった自分には高卒や大卒の選手の様に伸び代はないかもしれません。ですが、今までドイツで体感してきた事や日本で体感してきた事の経験は、これからの人生でも大切な財産になる事に間違いありません。
その経験を使うも捨てるも自分次第。
厳しい言葉を貰った時は色々思う事がありましたが、冷静に逆の立場になってみると、自分の為にかけてくれた厳しい言葉だったんだな。と思うことができます。
ここ数年で聴き耳を持つことの大切さに改めて気付かされました。
まだまだ諦めきれない藤吉武蔵をどうかこれからも応援よろしくお願いします‼︎
次のchapterでは、この話しに付随して、「言語化することな大切さ」について書いていきます。
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