ホースの固縛はいつはずれたか(汚染水かぶり事件)
前記事の続きになります。
先月の25日午前中に福島第一原発の多核種除去設備の配管洗浄作業中に作業員が汚染水をかぶった事件(事故)がありましたが、その原因として作業発注者としての東京電力や元受けの東芝エネルギーシステムズは弁操作で配管が閉塞したことにより、炭酸塩が⼀時的に閉塞。系統内の圧⼒が ⼀時的に上昇(図4参照) 2)硝酸による炭酸塩の溶解により閉塞が緩和され流路の形成 ・流路の形成により洗浄廃液の移送速度が上昇しホース端部に ⼤きな反⼒が働き、ホースが外れたとしています。
(上・東芝の報告書)
この事について、昨日、月曜日の東電記者会見でフリージャーナリストのまさのあつこ氏はホースはいつ外れたかを問題提起され「10:17の時点でブースターの圧力が上昇し始めているのでこの時にホースの固縛が外れたのではないのか」と質問されています。
(動画43:35)
つまり、東芝や東電が公表したホースが外れた時が13分ちかくあったという事になります。この質問に対し東電は②の時点でバルブを閉めているで、①の段階では流れていると答えています。では下の作業時間の時系列も見てみましょう。
(10:30頃、ホースの外れによる洗浄廃液の飛散が発生し、作業員A、Bが被水 作業員Aが外れたホースを戻した)と記載されています。
作業員Aさんが汚染水(廃液)を被った場所は昨日も書きましたが、下の渡り板であり、ホースが固縛してあったのは上のタンクのホース口から離れた箇所に取り付けられていた足場クランプにロープ紐で縛られていたホースのロープがホースが踊ったことにより外れたのを直し、ホースをもとに戻したという事になります。Aさんが、被水してから下の渡り板から上のタンクのそばまで行くのに、どのような経路を辿ったのでしょうか?Aさんは下腹部に直接的に被曝されています。つまり、時間的に考えても被水量を考えてもかなり、被曝された事になりませんか。10分以上にわたって、ホースから廃液(汚染水)が出たことにもなりませんか。