感電では無いと言い張る東京電力

 4月24日に福島第一原発で起きた、感電と考えられる事故の事を書くのは、これで、3.4度目となるだろうか、昨日の定例記者会見においても、まさのあつこさんが「感電」という言葉を出された途端、東京電力の広報側は、ピシャリと「感電では無い」と釘を刺した上で次の質問で。まさのさんを虐めた。

 そして、同席されていた木野さんも事故で利用されていた、ハンドブレーカーの話題を持ち出されたが、有耶無耶にされていた。

(会見動画はこちら)
2024/5/30(木) 中長期ロードマップ進捗状況について(アーカイブ)

 私は今までの動画も参考にして視聴しているのだが、これら、作業員さんの事故の事を取り上げるマスコミメディアの人が少なくなったと思う。福島会場は特にそうだ。東京会場(東電会見場)においては、まさのさん、おしどりマコさん、木野さん、東京新聞のワタナベさん、東洋経済新報の岡田さん…くらいだろうか。これらの人たちの質問には東電側からは良く揶揄も飛ぶのである。
 つまり、まともな質問ほど、東電側はいやなのであろう

 さて、感電事故の話題に戻るが、最近、気になった点があり、それは、この事故の斫り作業において、利用していた斫り機の種類であるが、電動からエアーなど、あるいは重量など、作業環境によって使い分けるのが普通で、4月24日の場合の環境下での斫り作業においては。解体現場などで職人が利用する大形で重量のある、エアーブレーカーなどは使用はしていなかったのではないかと思うのである。
 だと、考えれば、電動の機材で電動ピックという斫り専門の業者も利用する、あるいは、簡単な斫り作業なら体力のある素人でも扱えるから、家庭でも利用されている。

 何故なら、4月24日の現場の写真を見るとわかるが、縁が切られてあるであり、その外側は砕石となっているので比較的に斫りやすい状態になっている。ただ、どの位置に高圧の管路があるかの詳細が掴めていなかったので、力を入れて斫ったのだろうと想像はできる。そして、おそらくはコンクリ打設時には(3,11事故後)にはメッシュ配筋などの強度化は行っていなかったと想像できるのである。だとすれば、管路までのコンクリートの厚さも疑われる。

 そして、重要なのは作業の経過も加味しなければならないだろう。

 時系列として。4月24日の午前9時30頃から「コンクリート舗装面(表層)剥がし作業開始」となっていて、10:43頃に「アークによる被災」と今でも東電の記録に残されている

https://www.tepco.co.jp/decommission/information/newsrelease/reference/pdf/2024/1h/rf_20240425_1.pdf

 そして、被災者の作業員さんは11時34分頃、救急医療室から外部の病院に搬送されて、19時45分頃に診断結果として、『「右頬部、右前腕2度熱傷」で入院なし』と記録されているが、これにも多いに疑問が残るのである。少なくても2度の熱傷である。2度の熱傷とはこういう被災者のサンプルもある。明らかに感電による熱傷の画像である。

 つまり、右前腕か、右頬か、どちらかから、電流が流れた可能性も否定はできないという事である。さらに気になるのは、前回の会見で防護服も着用していて、火花で2度の熱傷になるかと、まさのさんが質問されている点である。私もこれには同感である。そして、東電の記録には「アーク」と記されてあり、「火花」とは書いてはいない

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