韓国の非常戒厳と日本の非常事態宣言を考える。
(上の画像は韓国の野党の国会議員の人たちが福島第一原発から放出させている、汚染処理水の海洋放出に反対し、抗議されている時の写真です。)
さて、今回の尹大統領により、韓国で発布された非常戒厳ですが、韓国の市民と野党を中心とした国会議員の渾身の努力で軍隊を排除し発布から6時間で「非常戒厳解除要求案」が通り、さらに一昨日は2度目の大統領に対して弾劾案がだされ、賛成204反対85で可決し、国会前に集まった25万人と発表された人々が大歓声を上げた。
尹大統領は「南北とも同じ民族」を基盤にせず、自由民主主義で半島を統一して北朝鮮を消滅させるべしという考えに基づき、軍はそれに従い、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に軍事ドローンを飛ばし偵察を行い、反対に共和国側は金与正指導のもとで、肥えなどの汚物を風船で飛ばしていた。金与正の主張としては『表現自由』を掲げ、丁重に扱えと反撃していた。
嘗て、文大統領とは親しく外交をしていたが、、、
尹大統領としたら、面目を潰されたくらいに考えたのかも知れない。また、予算案で野党との決裂問題や夫人の問題も絡み安易な考えで戒厳令を出したのかも知れないが、今後の憲法裁判でどのような判決が下されるまでは、ふたたび、代行により、戒厳令が出される危険性も否定できないと思う。
昨日、ジャーナリストの徐台教(ソ・テギョ, 서태교)
@DaegyoSeo 氏からのリポストに西日本新聞の記事があった。
それは、報道も潰され、多くの人々が殺傷された『光州事件』の恐怖だ。
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前記事で私は韓国映画の「タクシー運転手」を末尾にあげているが、どれくらいの人が視聴されたは分からない。
前記事の冒頭であげた写真は国会に侵入したきた戒厳軍がかまえた小銃の筒先を掴み抗議の声を叫ぶ、女性国会議員だったそうだ。
なぜ、韓国の国民は、ここまでして、民主主義を守らねばと命をかけるのか、、、それは朝鮮半島の分断の歴史や日本が朝鮮半島を侵略し、人権無視の統治を行い、挙句の果て、日本に朝鮮半島の人々を強制連行し、苛酷労働を行わせ殺害したという史実の上で民主主義がいかに大事かが、根付いているからだ。
2004年に日本で公開された映画の中に朝鮮半島の分断を扱った映画で井筒監督作品『パッチギ』という作品があって、ブルーリボン賞を受賞した。次のシーンはとりわけ私が好きな箇所でもあり、『パッチギ』の意味は「突き破る、乗り越える」ならびに「頭突き」でもある。
上にあるように北朝鮮という国名は存在しません。しかし、日本の外務省は、それでも使用しています。はっきり言ってあからさまな差別でしょう。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_01488.html
第4次安倍内閣のときの外務大臣だった河野太郎氏が韓国に出向き文大統領と会談しましたが、文大統領は日本には訪問しませんでした。何故でしょうね。
さて、日本ですが、災害を隠しノミにして、「緊急事態条項」案が可決すれば、韓国のような戒厳令になる可能性は否定はできないでしょうね。
ここで、二つの動画をあげるので視聴していただきたい。