原発作業員は生贄だ
10月25日午前10時過ぎに東京電力福島第一原発の染水を浄化する多核種除去設備の配管を洗浄中に放射性物質を含む汚染水が飛び散り、下請け協力企業の20~40代の男性作業員5人が防護服の上から浴びた事件であらたな事が昨夕の東京電力の記者会見で発表された。
それは、前回、発表された汚染水を浴び福島医大に搬送されたのは下請け企業が一次下請け(〇〇〇ル)ではなく、三次下請けで構成としてはバラバラだったということだ。
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今回もYouTubeにアップされていないので会見に参加されているおしどり氏のツイキャスを視聴されてみてください。
会見の冒頭でフリージャーナリストのまさのあつこ氏が原始的な設備をどうにかしないのかと尋ねたら、まずは現状把握というような安易な回答で、
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さらに、作業員の構成としては1次下請けではなく、2次が見張り、3次が作業し、3次の作業員の方はアノラックを着用していなかったことが判明。さらに、東電は汚染水を浴びた量は100ミリⅬでは無く数Ⅼと発表した。
しかも、福島医大に搬送された作業員の人は退院して観察との事。まるで、ABCCかと思う。
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しかも、3次下請けの作業員の方は偽装請負の可能性も否定できないと「おしどり」氏が追及。
私はこの手の「偽装派遣請負」についても知ってはいるが、いまだにこのような下請け構造がまかり通っているのかと呆れてしまった。
「偽装請負」について簡単に説明すれば、請負とは、労働の結果としての仕事の完成を目的とするもの(民法)で、偽装派遣との違いは、発注者と受託者の労働者との間に指揮命令関係が生じないということがミソで、偽装請負の状態になると、労働者派遣法等に定められた派遣元(受託者)、派遣先(発注者)のさまざまな責任が曖昧になり、労働者の雇用や安全衛生面など基本的な労働条件が十分に確保されないということも起きるということです。
例えばもっと書くと、私が中越沖地震後に柏崎刈羽原発で働いていた時なども電力洞道内では、マスクは途中で外し、アノラックまがいのヤッケも着用したのは1週間くらいのみで、わけの解らない水が洞道内で湧出していていても、長靴も履かず、安全靴のみで足はずぶぬれでもバケツで素手で水のかいだしをさせられていました。
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福島第一原発に入っている東芝も3,11事後後に見に行ったこともあります。社員と思しき、人がマスクもせず、入り口から、ランニング姿で六国を走っていました。当時は確か、まだ、あの付近は解除されていなかったと思います。
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