福島第一原発の汚染水漏洩事件の再考
前記事の続きになります。
さて、前記事でも書きましたが、この作業を請け負っていた元受け企業はアトックスという全国の原発を含む原子力企業の除染や線量の測定、機械の開発、研究などを手掛けている企業ですが、隠すようにして、下請け会社を利用し、雇用した作業員に被曝労働させているのです。
そして、これが「アトックス」のHPです。
いっかいのビル清掃業から原子力産業に入り込み、今では核融合にまで手を出すという、政治の力がなくてはここまで伸びないという事もわかると思います。福島第一原発には事故前から当然入っていて、そういった中で福島第一原発事故からは福島復興支社をつくり、所内の除染作業や線量測定を担い、隠すように多重化した下請け会社を雇用して、その作業員には高線量化した現場で働かせ、自分のところの社員は管理や検査で安全地帯で指示をするという構造をつくりだしているのです。下の画像は「まさのあつこ」さんのnoteから抜粋させて頂いた文章です。
書いてあるように、元請け(アトックス)2人は現場の監視・管理で2次請の班長1人は手動弁の操作、開閉状態の確認を行っていたと記されています。
そして、東電が公表した作業員の配置図ですが下の図のようになっています。
もともと、この「高温焼却炉」という建物の事故前は通常の焼却炉では燃やせない金属などを高温で燃やしていた建屋だったと東電の広報が説明しています。つまり、その金属とは管理区域内において交換作業などで出た配管やダクト、工具、などで高度に汚染された金属ということでしょう。それを償却し、固めた汚染金属は六ケ所などへ運び保存するという仕組みなんでしょうね。そういったものが増えてしまったから、瀬戸内で計画しているんではないですか。
いずれにしろ、アトックスの下請け作業員の人たちは半ば被ばくを強要されているといっても過言ではないでしょう。しかも、低賃金の雇い留めでピンハネはおろか、現在では危険手当すら2000円だそうです。
今日は青木美紀さんが告発されている動画をご覧ください。この動画にコメントを書かせていただいています。
(つづく