長周新聞で紹介された『原発労働者』

 原発労働者については、いろいろな方が書いておられるが、ピアノ弾き語りのシンガーソングライターでもある、寺尾紗穂氏が他者からみれば、著者の無縁であると思われる『原発労働者』という著書を出されたのが、2015年に講談社現代新書からだ。
 
 今回は、その著書を長周新聞が11月7日に紹介記事にしている。その冒頭に福島第一のデブリ取り出しについて触れ、「非稼働を問わず、また事故処理から廃炉にいたるまで高線量の被曝リスクにさらされた労働者の手作業によって支えられていることを、万人に知らしめることになった。」と書いている。

 その後に、福島第一も入るが、平時の原発で働く労働者にみる実態として、寺尾紗穂氏の著書『原発労働者』を取り上げている。
 著書の冒頭には寺尾氏の知人でもあつた絵を描くのが趣味でもあった、山谷で亡くなられた、建設労働者の親方の事が書かれている。フィリピンなどから出稼ぎに日本をおとずれた人たちと共に働き、日本語を教えたのが親方であり、それを語っているのが「アジアの汗」という唄であり、今や、この国のビルや道路を造っているのは外国人労働者だろう。



 さて、私が寺尾氏と知り合ったのは私がシーサーブログ(今は削除)に働いていた柏崎刈羽原発の事を書き始めたころで、いきなり、寺尾氏から「会って原発のお話しを伺えませんか…」と…… それは夏の盛りが終わったとはいえ、まだ、暑い日差しがある午后のひと時で、船橋市北口にある、花屋の前で待ち合わせ、向かいの陸橋の階段を上がり、北口のバス停に降り、ベンチに座り、周りを気にしながら、ヒソヒソと話さねばならなかった
 当時、原発の話しは、ご法度のような気がしていたからだ。


 いろいろあるけど、柏崎刈羽原発は再稼働できるような原発ではありません。仮、事故が起これば避難も非常に難しくなるでしょう。また、続きは次回にでも…..

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