女川原発の稼働が危険なわけ
東北電力の女川原子力発電所は宮城県牡鹿郡女川町と石巻市にまたがり、三陸海岸の南部に位置し、主要部の建屋は女川町にあり、1号機はすでに廃炉工程に入っているが、2号機は12月4日に再起動する予定で、尚、3号機に関しては危険なプルサーマルが検討されているという。
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12月4日に起動すると予定されている2号機も原子力資料情報室などによると、原子炉建屋のコンクリートは2011年の東北沖地震の影響などにより、1000カ所以上のクラック(亀裂)が入り、大幅な強度低下が起きていると指摘されている。これは、おそらく、1000カ所以上もあるクラックなら構造的な亀裂も含まれる考えられて、今後起きるかもしれない大地震に対して耐えられるか疑問である。
https://cnic.jp/51965
この件に関して東北電力は肝要な箇所は鋼板で覆い、コンクリートの乾燥収縮は防いでいると公表しているが、コンクリートの劣化は乾燥収縮だけではない。
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(参考図)
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RC構造物の特徴として、上の図に記載されているが、コンクリートの劣化は初期欠陥が原因のケースが多いと記されていて、乾燥収縮だけではないのだ。
しかも、東北電力は3.11の時のコンクリート調査においては目視で行ったと公表している。
しかも、目視ができない、高所や放射線量の高いところは調査を避けている。
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「目視点検によって健全性が確認できない場合は、適宣非破壊検査等の実施する」とは言ってはいるが、第三者、として再稼働にお墨付きを与えた(規制委員会)以外は調査はしていないだろう。目視できない原子炉建屋のコンクリート箇所は壁面だけではなく、山ほどあるのが常識である。
規制委員会だって、危険な箇所は調査はしないと思う。
嘗て、私は何度も書くが、柏崎刈羽原発での通常、固いと思われているコンクリートの脆さも知っている。ハンマードリルで簡単に穴が開くのだ。しかもアンカーが効かないのだ。だから、接着剤も付けるのだ。コンクリートに構造的クラックが入れば中の鉄筋は錆び、膨張し、さらに、コンクリートの亀裂は大きくなるのが常識だろう。
そして、塩害劣化もある。昔、東京新聞に投稿した記事です。
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