汚染水被り事件についてまだ続きます。
先月25日、福島第一原発の多核種除去設備の配管洗浄で作業員の方がホースが外れた事により大量の汚染廃液を浴びた事についてマスコミメディアの多くは口を噤んでいる。唯一、東電の記者会見や規制委員会にまめに出席されておられる、フリージャーナリストのまさのあつこ氏やおしどりマコ氏などからの情報に頼らざるを得ない部分もあるのだが、この事件については、私も元、東電の柏崎刈羽原発で働いていた事もあるので追及せざる得ないと思っている。ところで、規制委員会は柏崎刈羽原発の紐を緩め、動かせるわけないのに再稼働に前向きのようだ。これについては後日、書きたいと思っています。
さて、上記の福島第一原発の多核種除去設備の配管洗浄についての東電や東芝エネルギーシステムから11月16日に発表された資料や報告書は見るに絶えないのだが、特にマンガ的な作図には良く描けたもんだと呆れてしまう。特に下のマンガを見てください。このマンガはまさのあつこ氏も利用されて、これについて東電は最も被曝された作業員Aさんは「どにいたのか」と、まさのあつこさんの質疑に対して小さく書いてある、「渡り板」と応えたそうですが、その「渡り板」と書いてあるマンガを見ると、Aさんはどうやって赤く小さく書いてある、下段の「渡り板」から上段の「歩廊」に時間をかけずに行く事ができたのか、、、と、ええかげんなマンガに私は今も憤っているのです。
下はまさのさんへの東電の回答です。
だいたい、おかしいでしょう。下の図では Aさんはタンクのそばにいた事になっています。
会見に出席されたまさのさんをバカにしているのか、会見を見ている視聴者国民も舐めているかと言いたくなります。さらに酷いのは次の東電の回答です。
配管洗浄設備は「メンテナンス設備であって、実施計画の対象設備でないと考える」と、これは先だってまさのさんが規制委員会に出席されたときに山中委員長が「東電は実施計画違反と考えている」応えているのです。
これらから考えると東電や東芝は下請け作業員を見下していることも良くわかります!しかも、東芝のボロ多核種除去設備を今後も使うそうです。
(つづく