原発も含む危機的なコンクリート建造物の話し
まずは、二つの報道を読まれてみて下さい。一つは昨夜、フリーランスの「まさのあつこ」氏がリポストされたものですが、「緊急輸送道路、354橋で落橋のおそれ 」というものです。
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補修・補強したとしたしても、今後、予想されている、首都圏直下や南海トラフなどの巨大地震に耐えられるのでしょうか。
また、問題はそれだけではありません。昨日、原子力規制委員会の定例会見があり、再稼働を目指す東北電力の女川原発も話題になりました。以下、動画ををご覧下さい。もちろん、その前に過酷事故が起きた時の避難問題もありますが、この記事では後回しにして、女川原発の重要建屋のコンクリートの問題を取り上げます。これも「まさの」さんがリポストされました。
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2017年の時点で目視だけでひびは1130カ所あり、しかも、原子力規制委員会の適合検査にパスしているそうです。女川原発2号機は沸騰水型原子炉(BWR)で、マークⅠ改良型ですが、フィルターベントは独立ではなく、原子炉建屋に付随してようです。
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フィルターベントについては、元原発設計技術者 の後藤政志氏が問題点を指摘されています。
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フィルターベントは複雑な仕組みなので、故障しゃすい、故障すればフィルター無しの耐圧ベントで放射能を大量に撒き散らすことになる。
https://cnic.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/9560ca6c14a591fd5147de53d11f9f53.pdf
さて、昨日の原子力規制委員会の定例会見をご覧下さい。
女川原発の再稼働に、こともあろうに、山中委員長は前向きな主張されていますが、大丈夫でしょうか?
重要な建屋のコンクリートに目視だけでひびは1130カ所もあるのです。
いわゆる、コンクリートのひび割れには構造クラックという致命的な劣化によるものがあり、鉄筋を腐食させ、さらに鉄筋が膨張する事で、コンクリートの劣化も進みます。これらは目視できない、地中部分です。規制委員会が、これらを全部調査しますか?
私は嘗て、柏崎刈羽原発の洞道内でコンクリートの打ち継ぎ部分から大量の湧水の処理もさせられていて、どういう状況だったかはっきりと見ています。
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最後に一言、女川原発の再稼働は許してはなりません。