見出し画像

流産は突然に

夜中の3時ごろ、じわーっと何か温かいものを感じて目が覚めました。

あ、やばい…漏らした!?とトイレに駆け込むも、すでにパジャマまでびっしょり。でも匂いも色もない。初めての妊娠で経験値はゼロでしたが、一瞬で羊水だとわかりました。お腹も出ているか分からない程の大きさの赤ちゃん。体外に漏れた羊水の量を思い返すと、さすがに能天気な私でも、これは深刻な状態だと瞬時に感じました。夫も目を覚ましていて、速攻で緊急外来へと運転してもらいました。

車の中では、病院に行けば何とかなるだろうと自分を落ち着かせるように考えていたのですが、出血が続いているのが嫌でも分かりました。(生理の重い日のような、あのドロリとした感触!)ERに到着し受付を済ませ、夫とはここで一旦お別れ。コロナの関係で付き添いは制限されています。

検尿や血液検査を手早く済ませ、とりあえずはベッドの上で安静に。生理の時とは比べ物にならないくらいの出血量。夜用のナプキンを着用していたのですが、1時間ほどで血が漏れ出して服とベッドシーツも汚してしまう始末。ナースコールを押しても忙しいのか、誰も来てくれない…。本当にこれ壊れてんのか???というくらい誰も来ない。そうしている間にも出血はし続けていて、もう赤ちゃんは助からないんじゃないかという感覚が、現実味を帯びてきていました。

しばらくして、エコー技師の方が診察に来ました。赤ちゃんの心拍はまだあるものの、羊水はほとんどなくなっていました。その時に大きくはないけど、子宮筋腫も複数あると告げられました。それに次いでERのドクターによるスコープでの内診。エコーの結果も併せて産婦人科のドクターに連絡をして、その時点で最終的な診断をしてもらえるとのことでした。


つづく

いいなと思ったら応援しよう!