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捕まえたのは幻想?もしくはお弁当。

2本目の記事も、やっぱり長瀬有花さんです。

9月27日に、待望の長瀬有花 新作ミニアルバム『Launchvox』がリリースされました。

今回はこちらのアルバムを聴いてみて、いや、"実食"してみて思い浮かんだことをとりとめなく書き散らしていこうと思います。

それでは、いただきま〜〜〜す🍴


M1.近くて、遠くて

作詞曲:パソコン音楽クラブ

このアルバムの曲順決めた人、絶対お弁当のおかずは好きなものから食べ始めるタイプだ……

最初からクライマックスすぎて、なんだか頭を強く打たれた気分でした。

近未来的サウンドなのに、どことなくノスタルジーを感じさせるパソコン音楽クラブお得意の雰囲気が、"長瀬有花のアルバム一曲目"としてあまりにもハマり役です。

離れないで、止まらないで、私の歌を聴いて、とストレートなメッセージをぶつけるサビにも、だつりょくを掲げながらもぶれない芯を持った長瀬さんの等身大を感じます。

先のワンマンライブ"Eureka"で披露されていた曲ではありましたが、あのときの熱狂的な空間とは違う静かな部屋で聴くと、可視化された歌詞と相まってより「一人ひとりへの曲」という印象を持ちました。

個人的に、Bメロの転がるようなメロディがめちゃめちゃお気に入りポイント。ふと口ずさみたくなる。

M2.プラネタリネア

作詞曲:広村康平(from ペペッターズ)

6ヶ月連続リリース企画の中で発表されていた曲その1。世界観が公言されていて、「敢行予定のない宇宙旅行の計画を立てている」のだそう。

宇宙は宇宙でも、なんだがものすごく生活感のある宇宙に投げ出されたような、見覚えのあるようでないような、独特の浮遊感に包まれました。

3分程度の短めな曲(令和だとそうでもないのかな?)なのに、体感はものすごくボリューミー。音の厚みもすごい……

ところでこの曲、かなり最高音が高いけど、Eurekaでの生歌が一切ぶれてなかったのはやっぱり流石というしかないですね🈶

ビジュアライザーも、ぜひ。

M3.ブランクルームは夢の中

作詞曲:佐藤優介

 M1、M2でどこか異世界へと打ち上げられたリスナーを、そのまま掴んで帰さない。そしてたぶん残りの4曲も帰す気はないんだろうな……と思わされます。

長瀬さんのオリ曲はA→B→C→A→B→C→D→CというJPOP定番の型をとにかく破ってくるので、今回はどんな構成なのかな、というところも新曲リリース時の楽しみポイントなのですが、案の定なかなか独特の譜割りです。サビっぽいサビも一回だけ?

それにしても、長瀬さんの曲って夕方5時くらいに学校から帰ってるとき、夕焼けと一緒に聴きたくなるのは僕だけでしょうか。『ブランクルームは夢の中』も、やっぱりそんな曲です。今度やってみたいな。

M4.アフターユ

作詞曲:ウ山あまね

6ヶ月連続リリース企画曲、その2。どおおおおおぞ……のリフレインがクセになります。

「捉えられないほど」のところの、本当に絶妙に捉えどころのないメロディもツボ。個人的に、散りばめられた要素ひとつひとつが心にフィットする曲です。

「少しでも君に近づいたら さりげない日々の理由もわかるかな」僕はいつも、大体そんな気持ちで長瀬さんを追っているので、なんだかハッとさせられました。

そういえば、初披露から結構時間が経っていますが、このタイトルがafter you(おさきにどうぞの意)のことだと気づいたのはLaunchvoxがリリースされたあとのことでした。(にぶすぎ)

M5.砂漠の水

作詞曲:ねこむら・ねこみ

イヤホンで聴くと、ハハ?ハハラハハラハハ♪が両耳をふわふわと駆け抜けていくのがくすぐったい。

異国情緒も感じさせる楽しげな伴奏とどこか切ないメロディで、浮遊感はありつつも長瀬さんの曲では優等生な感じかな、と思った僕が甘かったです。急にBPMが落ちて無骨なパーカッションが無双し出すし、ブレイクを挟んで最後はやんちゃなギターフレーズ。やっぱり一筋縄じゃ行かないな……

日頃から切ないメロディに絡まる電子音がとても好きなので、この曲もすぐお気に入りに。

まちがい そんなのはないっ♪ ←好き

砂漠の水 イメージドリンク(公式)

M6.ほんの感想

作詞曲:いよわ

6ヶ月連続リリース企画のトリであり、Eurekaのアンコールも務めた曲がついにアルバムに。

これを聴いて体が勝手に動き出さない人はいないと思います。アニクラで聴きたい。

終盤に向かうにつれてボルテージがどんどん上がる、長瀬有花屈指のアツいナンバーです。打ち込みや多彩な音を使った曲が多い中で、バンドサウンドの前面に出たオリ曲がしっかりと存在感が放っているのが個人的に嬉しいところ……

僕がいよわフォロワーなだけというのもありますが、これからもいよわさんには長瀬さんへの楽曲提供を続けてほしいなあと密かに思っています。本当に無敵のタッグって感じ。

M7.宇宙遊泳

作詞曲:mekakushe
編曲:笹川真生

この曲は、琴線に触れる、という表現がとてもしっくりきました。それも細い指で、丁寧な手つきのままかき鳴らしてくる感じ。

泣きたくなる音楽ってすごくいいものだと思っているのですが、この曲でその考えにより確信が持てました。なんだかもう嬉しいくらいに胸がキュッとする……

音からはシューゲイザーを感じるのに、歌詞では「二階の窓から飛行機を眺めて」いるのが面白いなあと思います。目線は足元の靴じゃなくて、上空の飛行機。

個人的には「夜のまま世界が止まったみたいに」という一節の歌い方に、前作『a look front』にはなかったような、激しい感情の露出といったものを感じました。長瀬さんの表現力の幅、どんどん広がり続けている気がします。

曲単体としてはアルバム随一の聴きやすさがあるので、ながせ初心者の方にもおすすめしたいかも。




とりあえず全曲終了、完食です。

一周で満腹ギリギリなのに、なぜかおかわりできてしまう、なんとも不思議なお弁当です。制作に携わった全ての方、本当にありがとうございました。そして、


ごちそうさまでした〜〜〜🍴



あ!最後にこれだけ見てって。

生産限定版のパッケージに印刷されているお弁当は長瀬さんが実際に手作りしたものだそうです。もうアルバムの感想とか全部忘れていいからこれだけは目に焼き付けてください……🙏


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