『遠隔コミュニケーションロボットを介し,ライブ映像(スポーツ,音楽等)をスマートグラスを通して視聴すれば,新しい体験を生み出せるか?』
◆実験の目的と背景
私は工学部の大学生で,クロスモーダルに興味があり,普段から研究にVRゴーグルを用いています.
今回スマートグラスを用いた研究ということで興味を持ち,参加させていただきました!
◆検証したいこと
私は幼い頃から阪神タイガースの大ファンで,よく甲子園球場のライトスタンドに足を運んでいます.
野球が好きなのももちろんですが,ファン同士の一体感やあの熱気が好きです!
しかし,遠方に住んでおられたり,身体の都合でなかなか現地に行くことのできないファンの方も多くいると思います.
私自身,父と観戦に行くことが多いのですが,父が高齢になるにつれ,一緒に行けなくなる日が来るかもしれません.
そんなときに遠隔ロボットを用いて一緒に観戦できたらいいなあと思い,提案させていただきます.
遠隔コミュケーションロボットには「OriHime」を使用します.
私の研究室では「OriHime」ロボットをレンタル契約しています.
「Orihime」とは,「ロボットと人ではなく、人と人をつなぐロボット」をコンセプトに開発されたロボットで,遠隔操作をする人はOriHimeについているカメラやマイクを通してその場の映像を見ることや音や声を聞くことができます.また、スピーカーを通して自分の声を伝えることもできます.
今回はこの映像をスマートグラスで視聴し,音を耳だけでなく振動として掲示することで,より密な遠隔コミュニケーションを目指します.
スマートグラスは,VRゴーグルよりも装着が気軽で,手元を見ることができるのが特色だと考えています.
家で野球観戦する際は野球速報のアプリを見ながら観戦されるファンの方も多いのではないかと思いますが,それもスマートグラスなら叶います!
◆実験の測定方法
スマートグラスを通して見た場合とそうでない場合で評価実験を行う
・アンケート調査などの主観的評価
・心拍センサやGSRセンサを用いた情動状態の評価
→様々な映像で試し,どのような場面により効果があるのか考察する
その他,実際に実験を進めてみて方針を立てていきたいと考えています.
◆スケジュール・進め方
2023年6月中旬~12月中旬の6か月間
・7月 研究員同士でアイデアソン
・8月~11月 (月1回オンライン定例)
・12月 ピッチコンテスト(結果発表会)